いろいろ社の新たなプロジェクト「いろいろTV」。いろいろ社 社長の青木が気になる人に、いろいろなおはなしをお聞きするオンライン番組です。
第17回目は、ゲストに株式会社コウダプロ 揚げ物革命事業部 事業部長の原口水月さんをお迎えして、唐揚げへの愛や開発された唐揚げ専用緩衝材「カラッとペーパー」についていろいろおはなしをお聞きしました!
目次
揚げ物革命事業部のあるコウダプロとは
こんばんは!原口水月と申します。新卒からコウダプロに所属していまして、現在4年目、26歳です。
「物心ついたときからずっと唐揚げ好き」ということが高じて、今年の4月になんと、唐揚げの仕事をすることが決まり、部署まで立ち上げてしまいました。
出身は北九州市でして、精神面をタフに鍛える英才教育を受けてきました!(笑)
高校生の頃から「商品開発に携わってみたい」という思いがあり、ビジネスなどへの興味があったので、福岡大学の商学部に進学しました。
福岡大学の商学部というと「遊んでるんでしょ!」って思われがちですが、私はガチで勉強をしていた側の人間でした。大学4年生になり、働きたいという気持ちはとても強く、就職活動はしていたのですが、就職活動自体に疑問を持ってしまっていました。
そんな時に、ゼミの先生にコウダプロを紹介してもらって、ここに決めて、今に至ります。毎日すごく楽しく働いてます!
そして、コウダプロってどんな会社?という話なのですが、ホームページを見ても「何やっているかわからない」「思想が強そうな会社だということだけはわかる」とよく言われます(笑)
そうですね。名前はいろいろありますが、やっていることは商品開発が軸になっているんです。一番のメインは、化粧品やサプリメントの商品企画です。
その他には、自社で「アスガール」という二日酔いに効くサプリメントの開発・販売、自治体の経営力をランキングするものすごく真面目なメディアの運営などもやってます。
なんでこんなに幅広く事業をやっているかというと、「自分たちが面白くてワクワクすることなら何やってもいいよ」という会社なので、そこに反しない限りは何をやっても良い会社です。
唐揚げ愛を語る
いやいや、ガチの唐揚げ好きです!
幼い頃からこの世で一番好きなものは唐揚げです。実家では祖母がご飯を作ってくれていたのですが、「何食べたい?」の答えはいつも唐揚げでした。それに、おせちのお重も1段分唐揚げですよ。
私に合わせてもらっているんです。好きだから仕事になったのであって、仕事だから好きになったわけではないです!
大学生になってからでしょうか。なので 7 〜 8 年ですね。特にこの半年は拍車がかかった感じです。
そうですね(笑)最近、唐揚げのInstagramも始めました。誰がやっているかは明かさずやっているアカウントです。
福岡・大丸のデパ地下にある華味鳥の唐揚げは衝撃的です!
冷めても美味しい。パリパリです。水炊きなどもやっているお店ですが、デパ地下の中でも群を抜いて美味しいですね。
後半お話する「カラッとペーパー」の話にもつながるのですが、唐揚げは調理してから時間が経つとベチャッとして食感が変わってしまうんです。
華味鳥の唐揚げはそれがないんです!大丸なら青木さんも近いでしょうから、ぜひ、食べてみてください!
山口県内で有名なMIHORIグループという定食やレストランなどをされている会社があるのですが、そこが出している美味しい唐揚げを作れる魔法の粉です!
はい!ただ、自分で作ると危険なんですよ。ものすごく食べちゃって。。。
とあるイベントで、唐揚げを60個食べちゃいました。新聞にも載りました(笑)
日本唐揚協会さんが唐揚げグランプリをやっていたり。あとは各地のイベントで唐揚げフェスとかもありますね。
街中で唐揚げを見つけたら食べるので、遠征はそこまでしないです。
でも、先日、どうしても食べたい唐揚げがあって京都に行きました。これは本当にイチオシです。ただ、SNSでの口コミ禁止というお店なので、残念ながらお店の名前などは出せないんですが。私はたまたまInstagramで見つけてしまい、「唐揚げの概念が変わるお店」って書いてあってどうしても気になっちゃいました。
実際にいただいて、、、「この唐揚げのためだけに京都に行く!」と思える唐揚げでした。これからは毎年1回は行こうと思ってます。唐揚げも、そして、チキンカツも美味しくて!
はい!唐揚げって、揚げ方とか味付けのこだわりはよくあるんです。ただ、鶏自体にこだわっているってことは少ないんですよ。国産の鶏でも海外産の鶏でも味は変わらないよ、というお店の方も多いんです。
でも、このお店は新鮮な鶏を使っていて、とにかく肉がしっとりフワっとしていて、初めての体験でした。
唐人町商店街のお肉屋さんの唐揚げですね!独特の他にはない味です。若干エビの風味を感じるような香ばしさで美味しいです!
あとは福岡といえば大和屋ですかね。母校の福岡大学の近くにあるデカ盛りで有名なお店です。唐揚げ6個くらい乗っかっていて580円、安いんです!
学生時代から通っていて、社会人になってからも行ってます。コスパが良くて、多幸感が強いです!
東京なら、唐揚げ発祥のお店である三笠会館ですね!三笠会館が日本で初めて若鶏の唐揚げを提供したお店だそうです。このお店のおかげで日本に唐揚げがあると思うと、私にはありがたいお店です。
あります!
日本唐揚協会の定義としては、「 唐揚げ(から揚げ、空揚げ)とは、揚げ油を使用した調理方法、またその調理された料理を指す。 食材に小麦粉や片栗粉などを薄くまぶして油で揚げたものです。 一般的に唐揚げの具材は、鶏肉の唐揚げを想像する方は多いと思いますが、 決して限定しているわけではありません。 魚の唐揚げも、野菜の唐揚げも、鶏以外の肉の唐揚げもすべて唐揚げです。 」とされています。
そもそも鶏以外も唐揚げです。フライドチキンも唐揚げですし、北海道のザンギも唐揚げです。
でも、個人的には、チキン南蛮は唐揚げではないと思ってます。タレが絡むと唐揚げじゃないかなと。広く言えば唐揚げなんですが、ヤンニョムチキンも違いますし、鶏天も唐揚げではないかなと。
あります!調味などの粉がかかっている分には唐揚げです!
見た目ですかね。ザンギは「唐揚げ」じゃないですか。ふぐとかも。
唐揚げだけにはこだわらず、チキンカツとかも載せていきますよ(笑)
冷めた唐揚げもおいしく、カラッとペーパーの開発秘話
はい、カラッとペーパーの話もさせてください(笑)
私のいる揚げ物革命事業部では、唐揚げの緩衝材を作って売っています。唐揚げの緩衝材ってなんだよ?、と思われますよね。
「カラッとペーパー」は油や水をよく吸う紙に切り込みが入っています。切り込みが入っているので、ビヨーンって伸びて、丸めると立体化します。
唐揚げは時間が経って冷めるとベチャッとしますよね。持ち帰りの唐揚げとかですと蒸気でベチャッと。私以外の唐揚げ好きもこれは嫌だろうと。この「唐揚げベチャッと問題」に終止符を打ってやろう!ということで、いろいろ試行錯誤を重ねてできたのがこの「カラッとペーパー」です!
持ち帰り容器に立体化させたカラッとペーパーを入れて、そこに唐揚げを置くだけで、時間が経ってもベチャッとしないんです!
会社に入る前からです。実は学生時代からいろいろな紙を使って、唐揚げを包んで実験してきていました。
「唐揚げは立体的で、下だけを守ってもしかたない。上や横も守らないからまずくなるんじゃないか」という仮説にたどり着き、そこから、唐揚げ全体を包むことができる緩衝材があればということになりました。
そして、コウダプロに入って、社長に直談判したのが始まりです。「この緩衝材、絶対唐揚げ好きが待っているので、ビジネスとしてやりましょう!」って(笑)
なんのこっちゃ?という顔をされました(笑)
そして、製紙メーカーじゃないので、大手の製紙メーカーに真似されたらあっという間に終わるよ、と言われました。
なので、弁理士の先生に相談して、特許をとりました!そして、そこまでやったなら、やろうと社長が言ってくれました。好きなことが仕事になった瞬間でした!
この切り込みが特許です。蜂の巣のような小さい切り込みと長い切り込みの組み合わせで特許をとっています。
小さい切り込みだけでは立体にならないので、長い切り込みを入れることで唐揚げを包みこむようになるのです。
弁理士の先生も、こんなシンプルなもので特許が取れるんですねって驚いてました(笑)
iPhoneにならぶ!?みんなが使うカラッとペーパーに!
今年の12月に発売です。
これ、マストアイテムになります!みんながiPhone持っているのと同じレベルで、カラッとペーパーが使われるようになるはずです。
油も水も吸うので、美味しい唐揚げを保てる時代が来ます。唐揚げだけじゃなくて、揚げ物全般に利用できます。
うちはそんなのいいよ、みたいなお店も多いは多いです。ただ、こういう緩衝材を探していました!という方も多いんです。緩衝材難民的な方もいるので、今はそういう方を探す活動をしています。
冷めた後にレンジでチンすると、やっぱり全然違います!ブラインドテストもやってますが、ペーパーありの方が美味しかった、と言ってもらえます。
あ、紙はチンしない想定です。外してからチンしてもらいます。カラッとペーパーが油と水を吸っているので、とても美味しいですよ。冷めてからも美味しい唐揚げって良いですよね!
今は福岡県内の唐揚げ屋さんを1軒1軒練り歩いて、サンプルをお見せして、販促してます。最初は自分で足を運んで、声を聞いて、仲良くなって、というのをコツコツやっていくつもりです。
主婦の方を中心に、使いたいという声も多くいただいています。現時点では、飲食店からと考えているので、12月の時点では家庭用はまだない予定ですが、いつかはスーパーや雑貨店で買ってもらえるようにしたいな、と思ってます。運動会シーズンとか、唐揚げ弁当が必要なときってありますよね。
好きを仕事にって、大変でしょ?って思ってましたけど、今こうなってみて、いいもんだな、と思います。
はい。延々とできます(笑)
〜第17回目の「いろいろTV」を終えた青木の振り返り〜
「唐揚げ」をテーマに1時間は、おいしい唐揚げの話から、「カラッとペーパー」の開発の経緯や特許のとり方まで、原口さんの唐揚げ愛の深さを感じる1時間でした。特に「好きが仕事になった瞬間」という表現がとても素敵な表現だなと。
「カラッとペーパー」の特許のとり方というのもとても勉強になり、好きから始まり、アイデアを形に、そして、知財にと商品開発のプロセスを聞くことができ、「カラッとペーパー」の販売が楽しみです!