【いろいろtv_#20】耕作放棄地で離島を活性化!?島×ものづくりへの情熱

いろいろ社の「いろいろTV」はいろいろ社 代表の青木が気になる人に、いろいろなおはなしをお聞きするオンライン番組です。

第20回目は、ゲストに株式会社Retocos 代表取締役の三田 かおりさんをお迎えして、離島でのコスメ事業、ツーリズム事業の進捗や、事業についての想いなど、いろいろおはなしをお聞きしました!

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目次

リジェネラティブな島を目指すリトコスの活動

よろしくお願いします!最初に自己紹介と、会社でどういったことをしているかなどを教えていただけますか?

株式会社リトコスの三田かおりと申します。よろしくお願いします。

画像をクリックして、株式会社リトコスのHPをチェック!

リジェネラティブコスメということで、人は心も体も美しく生まれ変わるということをテーマに活動しています。持続可能な産業の場を創出しようと考えていて、島に関わる仕事をし始めて4〜5年が経ちました。

島に渡ってみると、いろいろな地域課題がたくさんあるなと感じました。高齢化、環境保全、耕作放棄地や空き家が増えていることなどがあるのですが、それをリトコスとしてどう解決していくかということで、自然農法で栽培をしていただいたり、有機JASの認定を取得したり、COSMOS認証を取得したり、いろいろ活動させていただいていて、島の魅力を再発見、再構築して、循環型の場所と仕組みづくりをするということを目的にしています。

リトコスは大きく4つの事業をしています。

1つ目は、コスメ事業です。コスメの原料を提供するという事業です。

2つ目は、ツーリズム事業です。島に来ていただき、島を体感してもらうという事業をやっています。

3つ目は、クラフトコスメ事業です。島でできたコスメの原料を使って、自分に合った香りや自分のお肌に合った化粧品を作っていただく事業です。

そして4つ目は、離島留学事業です。現在は福岡から高島に4人の子どもたちに来てもらって、寮母さんとともに島を体験してもらうという事業です。

次にリトコスのビジョンについてお話させていただくと、佐賀県には離島が8つありますが、離島で持続可能な経済活動を実現し、人々が自然と共生しながら豊かに暮らせる未来を目指すということをビジョンに掲げて活動させていただいてます。

高島という島が私たちの活動拠点なのですが、それぞれの島には特徴があるので紹介させていただきます。

佐賀県最北端の島、加唐島です。

椿の島として有名で、島の半分くらいに椿が自生しています。今はちょうど椿の花が咲いていて、3月くらいまでは島が花で真っ赤になっています。その椿の実を一つずつとって、実の中から種を取り出し、コールドプレスという製法で絞って、透明な椿油を作ります。

島中から種を集めるのですが、おばあちゃんとかが種を持ってきてくれたりします。加唐島は漁業が第1の産業だったのですが、温暖化の影響などもあって漁獲高が減ってきている中で、新しい産業を創る、ということに挑戦させていただいてます。

次に高島です。

高島では耕作放棄されている土地が増えてきていて、お年寄りにも負荷の少ない作業で育てられるハーブの栽培を始めました。ホーリーバジルという種類です。

栽培から体験してもらい、お茶にして飲んでもらったり、その他には佐賀大学理工学部建築学科の皆さんとDIYをして土間を作ってみたり、小学生と一緒にコスメを作ってみたりといった活動をしています。

次に加部島です。

橋がかかっていると離島扱いではないのですが、加部島は甘夏が特産品で、甘夏でゼリーを製造しています。製造の際に捨ててしまう甘夏の皮を利用して精油と蒸留水という化粧品や香料の原料となるものを作っていて、加工などの担い手は障害者の方です。

島で栽培や収穫をしている主な原料です。

これらの原料をUNITED ARROWSさんや再春館製薬さん、maboroshiさんといった日本のブランドなどに提供しています。

化粧品は東京でも販売しています。「佐賀ではどこで買えるか」と聞かれることが多いのですが、佐賀空港で販売していますので、ぜひお試しください。

また、SHIROさんという化粧品ブランドと一緒に島でハンドスプレーづくりのワークショップも開催しました。

「体験価値の創造へ」というテーマで、クラフトコスメ事業として、島の原料を使って自分にあったコスメづくりを体験してもらったり、ツーリズム事業として、ハーブを収穫し、蒸留したり加工したりして香料を取り出す、といった体験が可能なプログラムも提供しています。

「 リジェネラティブオーガニックコスメの島へ 」という、島の素材を利用して、コスメの原料とすることで、関係人口を増やたり、森を作ったり、雇用を創出したりという循環型の仕組みを作ることを目標に活動しています。

離島とのつながり

幅広いことをやられていて、何からお聞きすべきか悩むのですが、三田さんが離島と関係するようになったきっかけ、リトコスを立ち上げられたきっかけをお聞きしてもよろしいですか?

離島と関係するようになったきっかけは、唐津市と佐賀県が進めているコスメティック構想です。ジャパンコスメティックセンターという一般社団法人が立ち上がり、活動に参加しないかと声をかけてもらったことでした。

私は実は佐賀県の一番南に住んでいるので、佐賀県北部に離島があること自体も知らなかったのですが(笑)。加唐島には椿が咲いているので、椿を産地化産業化することが当時のミッションでした。

産地化産業化ってなんだろうと考えて、椿で産地化産業化しているのはどこなんだろうと調べてみたら、東京の大島や利島、長崎の五島列島で、これらのエリアで9割以上が生産されていました。なので、加唐島で産地化産業化するのは難しいなと思いました。

大量に収穫することも難しく、どうやってこれを産地化産業化するかを考えていったのが、起業のきっかけになった感じです。

勝手に離島の出身なのかなと思っていたのですが、全然そんなことないんですね。南側ということは有明海の方ということですよね。

有明海の干潟の近くの産まれです。ワラスボとか、魚が泥臭いとよく言われる地域、陸の孤島と言われたりもします(笑)。

離島とのつながりという点では、以前はのりの養殖で北部の離島の方々が出稼ぎに来ていたことはあるようです。

今日、視聴いただいている方は全国から来ていただいているので、佐賀県に詳しくない方もいらっしゃると思いますが、ぜひ地図などを見ながらご視聴ください。

佐賀は九州にあります!滋賀ではないです(笑)

加唐島の椿油

椿のおはなしを聞いてもいいですか?先ほど、加唐島は椿の花がきれいだとお聞きしたのですが、椿は野生のものなんですか?

椿はヤブツバキという品種です。本来はヤブツバキという品種の種を絞ったもののみが椿油で、それ以外はカメリアオイルに分類されます。カメリアジャポニカとも言う日本古来のもので、加唐島の椿は自生ですね。

野生ではなく、自生と言うんですね、、、勉強不足ですみません(笑)もともと漁業されていた方が、というおはなしをされたと思うんですが、漁業をされていた方々が今は新しい仕事として椿を油にすることに従事されているのでしょうか?

いえ、もともと従事されていました。自分たちで椿油を売ったり、お土産にしたりですね。貴重な油なので、誰かが来た時のプレゼントでお渡しされていたりとか。

椿がすごく昔から自生していたので、産業とまではいかなくても、時化で海に出られないときに絞ったりされていました。

素朴な疑問なのですが、加唐島にはどれくらいの方がお住まいなんですか?

100人くらいです。小中学校があるので先生などを含めると120人くらいになる、という感じですね。

島なので、交通機関は船で、ということなんですかね。

そうなんです。加部島には橋がありますが、加部島以外の島には船ですね。呼子港や星賀港というところから船が出ています。

東京では島と島が航路がつながっていますが、佐賀の離島は港とそれぞれの島のみの航路で、島同士が航路でつながっていないんです。

先ほど、椿の産地は五島と東京の島がメインということでしたが、僕も出身が福岡なので椿油は割と一般的に昔からあったなぁと思っていて、そのときはたぶん五島のものだった気がするのですが、産地自体が限られているものなんですか?

もともと椿が自生しているところが多いですね。佐賀なら神埼とかにもあります。いろいろなところに普通にあって、小さく点々と、日本中どこにでも咲いている、というのが椿だと思います。

量産できているのは大島や利島、五島などです。あとは、鹿児島にもありますね。

絞ったら油が出る、というのは知っているようで知らないと言ったら変ですが、イメージとしてはオリーブオイルとかに近いんですかね。作り方としては。

オリーブオイルは実を絞って、椿は種を絞ります。それが違いかなぁと思います。

椿は種なので硬いです。地域によってはカタイシという呼ばれ方をしていたりもしますね。

この椿の油を原料にするということですよね。事業化/収益化するうえで、原料を作ってその原料を提供するというのが加唐島の事業のモデルになるのですか?

加唐島で採れている椿油を使って、企業に卸すことから始めました。最初の頃は営業ですね。「使ってくれませんか?」と営業に行っても、「安定供給ができないでしょ?どれくらい採れる?採れる年、採れない年の差をどう埋めるの?」という返事でした。

柿などと同じで、裏年というか、1/10程度しか採れない年などもあったりします。だから「手を出したくない」とよく言われていました。「量産できないなら安定供給につながらないし、どこにでもあるので加唐島の椿を使う理由がない」とも言われました。

どうすれば加唐島の椿を使ってくれるんだろうかとずっと考えて。やっぱり、他のち生産地にはないすべて自生である希少性、島という限られた空間だからこそ農薬や除草剤を使わなくてもいいという点、さらには誰の土地から採れた椿かすぐわかるトレーサブルで顔の見える原料であることなど、このあたりがSDGsの取り組みにもつながるなということで、そこをPRのポイントとしました。

原料よりも背景をPRしたところ、段々と買ってくださる方が増えてきました。

Z世代に響いた商品の背景とストーリーの発信

販促の成功について、さらっとおはなしされましたけど、だいぶ苦労されたんじゃないのかなと思いますが…

だいぶ苦労しましたね。

PRの仕方というか、売り方みたいなところでいくと、そういった作り方や背景に共感をしてくれる企業を探し当てた、という感じなんですかね。

そうですね。

あと、そういう時代になったというところもあります。コロナ禍になって、商品がどうあるべきか、どう消費すべきかを世間が考え出しましたね。

私達の世代は大量生産でしたが、Z世代の方たちを中心に、商品の背景を大事にしたりといった考え方の変化がありました。エンドユーザーの気持ちが変わってきたことから、ものに対する価値が変わってきた、というのが変化の大きい要因になりましたね。

そうすると、企業も安定供給や量よりも、ストーリーを重視するようになったということですか?

そうです。結局、椿油はどこにでもあるのですが、加唐島の椿を使うことによって企業のCSR活動になったり、島の人に直接還元できることで使ってもらえているような気がしますね。

台本無しでいろいろお聞きしているので、答えづらければ答えなくていいんですが、島の人に還元するというのは、これまでよりもきちんと収益を上げられる仕組みになっているんですか?

地元に卸していた金額の3倍程度にはなっていると思います!

すごいことですね!!

それがきっかけで、加唐島だけでは椿油が足りなくなって、他の島でも元々椿油を採っているので、安定供給の意味で他の島に行ってみたことがあります。他の島に行くと、「三田さんは高く買ってくれるらしいよ」という噂があって、活動が広がったこともあります(笑)。

加唐島でやっていたことの成功を皆さんご存知だったんですね。

加唐島の方々は、小さい頃から椿をあつ合われているので、扱いが完璧なんです。乾燥の仕方も完璧。製造工程が素晴らしいです。

種が乾燥していないと、絞っているときに腐ったり、搾油率が低かったりするのですが、加唐島の椿油の品質はとにかく良いんです。他で展開しようと思っても、加唐島以外は支援が必要だったりします。

加唐島では生活の一部だったから当たり前の作業だったということなんですかね。

「収穫の日です」というアナウンスで、島中のみんなが1日でワーっと種を収穫するんです。通常は米を入れるような袋に名前を書いて、誰が集めた種か分かるようになっています。

乾燥が甘いと、手のひらの上で転がしたときに出る「カラカラ」という音が違うんですよね。音を聴きながら、「もうちょっと乾燥させて持ってきてね」と、島の皆さんで確認しあったりしているんですよ。

伝統の技術というか、受け継がれてきたことなんですよね。

だから、加唐島はお年寄りでも木登りが得意だったりします。1つずつ採るのは大変だから、木に登ってワーっと種を落としたり。人手が足りなくて「シルバー人材センターに頼んだらどうだろうか」という議論があったのですが、「普通の高齢者は木に登れないでしょ」という理由で断念したことがありますね(笑)。

小さい頃から登っていたから、木に登って落とす組と下でキャッチする組に分かれて作業するのが当たり前だったりします。

東京の島や長崎の五島との違いは、東京や五島は種だけを収穫しますが、加唐島は実ごと収穫します。なんでかというと、実を残してしまうとイノシシが食べてしまうんですよ。

それから、島のみんなで一斉に収穫するので、実の成熟度が揃いますし、他にはないクオリティになっていることが特徴です。量では勝てないですが、質は負けません。

宝くじの島の滞在時間を伸ばす、ツーリズム事業

ツーリズムのおはなしもちょっと聞いてみたいなと。

ツーリズムは、ホーリーバジルの収穫ですね。このときは収穫したものをすぐお茶にして飲んでいただく、という体験をしていただきました。

小さい蒸留器があるので、蒸留して採れた精油や蒸留水ができます。それを使ってマイコスメづくりをしてもらう、という企画もしています。これは私の事務所がある高島で開催しています。他の島に、甘夏が採れる、椿が採れる、ハーブが採れる、アロエが採れるといった特徴があるので、それぞれの島で採れるものを高島に集約しています。

高島は唐津城から船で10分程度と、一番本土から近いこともあり、高島で蒸留などの体験をやっています。

福岡市などの都市圏からも行きやすい場所ですね。みなさん日帰りでツアーに行く感じの事業になるのですか?

高島は元々、宝当神社という宝くじに当たることで有名な島なんです。コロナ禍前だと年間10万人くらい観光客が来る島でした。

唐津城に行って、そのあと、唐津城の下から船で高島に行き、10分くらいで到着。1時間くらいお参りして、10分くらいかけて帰る、というパターンだったのですが、もうちょっと長く滞在してもらいたいなという想いがあって。高島に事務所を構えて、体験ができるようにしました。

離島ではあるのですが、アクセスがすごく良いのも魅力で、たった10分で時の流れが違う場所に行けるのが良さですね。自分を見つめ直す機会を作れます。

唐津城や虹の松原までは好きで行くのですが、そんな島があるとは知りませんでした。見えていた島なんでしょうね、たぶん。

宝当神社のノートには「宝くじに当たりました」というコメントがたくさん書いてあります。当たるかもしれませんよ!

事務所にお伺いしたことがないので、お邪魔するついでにお参りしてから宝くじを買うというのをやってみようかなと思います。

宝くじを買ってからお参りしてください。

おはなしがずれちゃいましたね、すみません(笑)。このツーリズムにはどうやって参加するものですか?ふらっと行って参加できるのですか?

事前のお申し込みが必要です。

新型コロナの影響でまだモニターツアーの段階ですが、そろそろスタートしようかな、という状態です。

今はちょうどハーブが咲いていない時期なので、土を耕したり、種植えをしたりという体験を企画したいと思っています。土を耕しながらコスメの文化を作っていけたらな、と思っています。

種植えから体験ができるんですね。

季節ごとになると思います。

結構重労働になるんですよね。コスメなので、皆さんきらびやかな世界だと思って、そういう収穫だと思ってくださるんですが、SHIROさんとハーブの苗植えをやったときは、6月くらいの暑い日で、重労働で汗だくになりながらでした。

化粧品だから軽やかに、という感じではなくて…。でも、やっているうちにハーブの香りで爽やかな気持ちになって、皆さん満足されて帰られました。

「思ったより重労働だね」という声もいただいたので、ちょっとそこは反省して、ツーリズムとしては収穫などをやったほうが良いかな、とも思ったのですが…耕作放棄地があるという問題をみんなで考えることも大切にしたいので。1回来るだけではなくて何回も来てもらって、ご自身の活動や行動を見つめ直しながらご自身の香りを作り、家に持って帰り、またそのことを考える、という時間に充ててほしいという気持ちがあります。

化粧品だから簡単なお手軽体験、と思って欲しくなくて、割と泥臭くやって欲しい、という想いもあったりします。

誰かがやってくれているからきらびやかなものがある、という背景を理解してもらうということですね。

そうですね。

私は社会人のスタートが美容部員でした。当時は「どうお肌に良いか」という説明で商品を勧めていたので、今やっていることとはだいぶ違います。

泥臭く土から作る、ということをやってみて、こっちのほうが面白いなと思っています。ここでしか体験できないことを作りたいですね。

1回来てちょっと体験して、ということではなく、その前の原料を作ることからやっていくということは定期的な訪問につながったりですとか、自分で作ったもの感が強く出るですとか、そういうのが面白そうですね。田舎に農園を借りる感覚に近いというか。そういうのを見ていけるわけですよね。

完成品が化粧品やフレグランスだと、普段、作る背景をどこまで見られるかでいうと限りがあります。だから、土から作るという体験ができるのは面白いと思うのですが、どうでしょうか。

とても面白いと思います!

耕作放棄地を再生する!活動の面白さと決意

耕作放棄地を生産できる土にするというのは難しいことなんじゃないのかなと思うのですが、そのあたりはどうされているのですか?

暖竹ってわかりますか?

暖かい竹と書くのですが、そういうのがたくさん生えてました。それを皆さんと一緒に取っ払ったとき、段々畑が出現して、あ〜そういえばここって昔は甘夏を作っていたよね、というような発見があったりして。

石垣が出てきたりとか。なんかそういう、昔の背景みたいなものが見えたりするのはとても面白かったですね。

もともと暖竹は防風林として植えられていたのに、手入れがされていないとモールのようになって、イノシシのすみかになってしまうんです。そして、イノシシに遭いたくないから山に行かなくなる、という悪循環が生まれます。

イノシシは隠れていたい生き物なので、見渡せる場所は嫌いです。視野が開けていると活動しません。また、ハーブの香りも嫌いです。イノシシはミミズを捕るために、土を荒らしたりもしてしまうんですよね。

島ではサツマイモなどを作っていたのですが、イノシシに軒並みやられてしまい、心が折れて、もう作らないという方も多かったです。

ただ、ハーブには悪さができません。ハーブは台風にも強いという側面があって、枯れることもあまりないですし、形が悪いから商品にならないということもないですし、重量も軽いことも良いなと思って育てています。

耕作放棄地を蘇らせる、使えるようにしていく、というのは島の方と一緒にやっていくものですか?

島の方の協力は、すごくあります。

耕作放棄されている土地を放っておくと、そこからまた暖竹が生えて、モールになって、イノシシが出て、という悪い循環につながります。現状維持をするというところではやったほうが良いのかな、もっともっと広げていかないといけないかな、という気持ちがあります。

ハーブなどを植えるエリアも広げていかないといけないですね。せっかく貸していただいているので。

人手をどう確保されているのかなという点にすごく興味があります。

今のところは定期的なイベントをして、そこに来てくださった方に手伝っていただいたり、お年寄りの方に収穫を手伝っていただいたりですね。ただ、もっとスケールしていくためには、人手は問題になってきますね。

島に入っていくときは、島の人からはよそ者という感覚になるのかなと思うのですが、どうやって周りの方に協力してもらえるような関係性づくりをされているのですか?

なんか本当に、私が頼りないからなんですかね。いろいろご協力してくださる方がいらっしゃいます(笑)。

最初は株式会社ではなく、NPO法人として活動してきて、これって「みんなにいいことだ」と思い込んでいたのですが、でも、もちろんやって欲しくない方もいらっしゃるんです。先ほど仰られたように、「外の人がなにしているんだ」と思っているのだろうという方もいらっしゃいました。

そういった経験をして、「みんなにいいこと」ではなく「自分がやりたいこと」として、株式会社としてやりだしました。それに関して「応援するよ」と思ってくださっている人たちと一緒にやっている感じです。

皆さんに「良い人」と思ってもらう必要もないし、そもそもみんなに好かれることというのは不可能。耕作放棄地を貸してくださる方もそうですし、協力してくださる方、ビジョンを共有してくださる方と一緒にやる、という感じです。

なるほど!おもしろいですね!株式会社にして事業にするからこそできる方法ということですね。

そうですね。NPOというと、通常、補助金などを頼りにしていかないといけない事業ですけど、それだと補助金等が終わると事業も終わってしまことが多いです。事業を継続していくためにはどうしていけばいいかと考えた結果、株式会社でやると決めました。自分の自己責任でやれるというのが良いですね。

切り替えてみて、自分の中ですっきりしました。「私がやりたいからやってます」と言えるのは、すっきりしたな〜、と思ってます。

それはいつごろなんですか?気持ちの切り替えというか…。

NPOを作ったのは2年前、起業してから1年ですね。

燃える闘魂。自分の「やりたい」に迷わない

あっという間に時間が経ってしまいますね。事前に視聴者の方からもいくつか質問をいただいていましたよね?
今までのおはなしで、事前質問の内容にはだいぶ触れられているかと思います。他に上がっている視聴者の声としては、取り組みによって島がどう変化したのか、三田さんの座右の銘を聞きたい、という質問が来ていますね。

座右の銘ですか!?(笑)

まず、島がどう変化したかについては…まだ全然変化していないというのが現状だと思っています。起業したばかりですし、これからかな、と考えていて、一緒に変化を作っていきたいという想いがあります。

島出身ではないですから、人の土地でやらせてもらっている事業なので、一緒の方向性を見ていけたらな、という感じですね。

ちなみに、椿油の場合は自生しているものというおはなしでしたが、ホーリーバジルは自生していなかったものですか?

はい。ホーリーバジルは自生していなかったです。

毎回、植えたホーリーバジルから種を採っていくので、固定種というものになっていきます。毎回そこで栽培していくことで、その環境の虫に強かったり、その環境にあった植物になっていきます。そういうのが楽しいですね。

甘夏や椿油などのもとからあったものを特産として売り出すおはなしと、ホーリーバジルのように島の特産を作るという側面もあるわけですね。

砂地が良いとか、赤土が良いとか、植物によって向き不向きがあります。北にある島だと赤土だったりと、土や環境の違いも島ごとにあったりします。その違いも面白いところです。

気のせいかもしれないですが、来てくださる方たちが「このホーリーバジルは何かが違う」と仰ってもらえることもあります。潮風に当たっていることもあるのかもしれませんが、風味が良いというお声もいただいています。

フレッシュな状態で飲むことができるのも違いです。皆さんが飲んでいるホーリーバジルのハーブティーは乾燥しているものが多くて、お茶でいうとほうじ茶のような状態かなと思いますが、島で飲むとフレッシュなミントティーみたいなもので、味がぜんぜん違います。

バジルも鮮度で味が違うんですね。

お茶もそうだと思いますが、生のお茶と、火を入れたり乾燥させたりするほうじ茶では味が違うのと同じですね。

で、座右の銘ですよね(笑)。

私、中身がおじさんなので、「迷わず行けよ」しか今思いつかないですよ(笑)

絶対アーカイブのタイトルになりますね、これ(笑)
小見出しは、迷わず行けよ、行けばわかるさ、ですね(笑)
社会課題に取り組む際に地域などの協力を取り付けて、ということはよく聞きますが、三田さんの場合は、考え方が違っていて、「みんなにいいこと」ではなく「自分がやりたいこと」として、「応援するよ」と思ってくださっている人たちと一緒に株式会社として取り組みを進められているというお話にハッとしました。そうするとやれる事業の幅や選択肢が全然違うんだろうなと。それが「迷わず行けよ」ということなんですかね!

まさかのおかわり!行政の支援のおはなしも!

お時間になってしまいましたね。締めさせていただきます。本日はありがとうございました。
最後、バタバタとしてしまい申し訳ございませんでした。ありがとうございました。

これ、まだ放送中ですか?言わなきゃと思っていることがあって!

私、佐賀県の起業のスタートアップ支援事業に採択してもらっているんです。佐賀県で起業することはすごくオススメです。なぜやるのかを深堀りする時間に充てられたのがよかったです。行政的な支援をしていただいたことも大きかったです。

今回、佐賀県庁の「さがじかん」さんにも、『いろいろTV』の放送について告知をしていただきましたね。

起業したいという人たちを集めて支援しているので、行政と深くやり取りができます。お金だけでなく、活動の考え方などを支援していただきました。

青木さん、これ、もう一回聞かないと(笑)。今度は行政とのつながりをテーマに!視聴者の皆さま、突然ですが、今回は前編ということにさせていただき、後日、後編を調整させていただきます。
弘輝さん、新しい出演交渉の手法ですね、、、本番中におかわり(笑)三田さん、いいですかまたご出演いただいても?

はい!ぜひ!次回は起業や行政のサポートのおはなしをさせてください!

ありがとうございます!よろしくお願いします!

〜第20回目の「いろいろTV」を終えた青木の振り返り〜

2023年1回目の『いろいろTV』は通算20回目の放送でした。いつも視聴いただき、ありがとうございます!

「迷わず行けよ」を座右の銘と語る三田さん。
「みんなにいいこと」ではなく「自分がやりたいこと」として、社会課題に取り組み、想いに賛同して「応援する」と言ってもらえる地域の方々と共に活動するというお話に事業への意思と想いの強さを感じました。

次回、改めて、三田さんに事業の立ち上げと行政との関わりについて、お聞きすることになり、とても楽しみです!