いろいろ社の「いろいろTV」はいろいろ社 代表の青木が気になる人に、いろいろなおはなしをお聞きするオンライン番組です。
第45回目は、ゲストにAkiko FISHさんをお迎えして、昼スナやマイパーパスについての活動など、いろいろおはなしをお聞きしました!
目次
これをしないと進めない!定番の自己紹介?


何でも大丈夫です!
よく、ウィッシュとかメッシュとかティッシュとか色々言われます(笑)


FISH Akikoと申します。
名前のフィッシュというのは本名でございます。夫がアメリカ人ですので、戸籍上もフィッシュでございます。一目でわかると思いますけれども、社会福祉士なんです。



すみません。私、これをワンターンやらないと進めないんで(笑)
私は社会福祉士でございます(笑)私のアウトリーチの実践の場としてスナックをやっております。


そうなんですよ。お子さんの学校にお伺いして授業をね。
私、一目でわかると思うんですが、キャリアコンサルタントなんですよ(笑)




キャリア教育の授業で学校にお伺いさせていただいて。その後も演劇の授業等でまたご一緒するということがありましたね。
こういう感じなんで、何者?って感じかなと思いますが(笑)


いろいろやってるんですけれども、まずここはスナックのママというところから紹介を始めさせていただければと思います。
博多中洲で『役にたたなくてもいい場所』というお昼のスナックをやっております。
知らない人と出会ってみたいという好奇心がある方であれば、どなたでもお越しいただきたい場所でございます。下は生後5ヶ月、上は80代の方までご来店いただいています。
平日に開けていたりもしますので、仕事のサボりでの来店も歓迎でございます。お一人様のお客さまも歓迎。
ノンアルも歓迎、私がアルコールを飲みませんので、ノンアルメニューは大変充実しております。
そして、タバコ厳禁、カラオケ厳禁でございます。


チャージ1,000円という、中洲では破格の価格で営業しております。
生活保護の方でも頑張ったら来店できるっていう価格は死守したいなと思っての設定です。


青木さんみたいに、いっぱいお金を持ってる人はいっぱい飲んでいただきます。そういう店でございます。

まず、店名である『役にたたなくてもいい場所』についてお話させてください。
私自身は「すごく役にたちます」と人にアピールするっていうようなことをずっとやってきました。「私ってこんなこともできます、あんなこともできます」「私といるとこんないいことがあります」「だから私、生きててもいいですか?」っていう風に生きてきたと思うんです。
でも、コロナ流行の時期あたりで、なんか疲れてしまって。「生きててもいいですか?」って言ってても生きてるしね。もう、人の役にたたなくてもいいか、私は生きるぞ、と思いまして。
そういう想いを込めて、この名前にしました。

あと、Voicyで番組も持っています。昼スナでのいろいろな出来事、出会い、心に残ったエピソード等を配信しています。
小林さんも、聞いてくださっているそうで。



本当に聞いてる人がいるのもびっくりします(笑)
ありがとうございます!

昼スナでのイベントレポートもしていますし、「ウェルビーイング」という言葉に感じる息苦しさ、「巻き込む」という言葉の気持ち悪さ、「ソバーキュリアス」というアルコールは飲めるけど選択的に飲まないという人の自由から考えるおもてなしとは何か、といった私の気になったことを話している回もあります。
FISHさんの実験室

昼スナではイベントをたくさん開催しています。
とても人気のイベントの1つが「OriHime」という分身ロボットを使ったイベントです。
山下智子さんという東京にいらっしゃる脳性麻痺の女性の方がロボットを使ってママになるというイベントを定期的に開催しています。


写真の右側ですが、グラスにチューブが入っていますよね。
これで彼女は遠隔操作でお酒も作れるんですよ。目でコマンドを出せる機械があり、目を合わせるとこっちでは炭酸水が出て、というような動きをします。


彼女はすごく営業が上手で、グラスを空にした瞬間に「おかわり、いかがですか?」ってアプローチされて、、、誰も断れないんですよね(笑)
昼スナの名物ママなんです!

こちらは「注文に時間がかかるカフェ」です。


吃音がある若者でも、やっぱりカフェをやってみたいとか思うじゃないですか。
でも、自分が吃音があるからそういう接客業とかはできないんだって思っている人がいると聞きまして。
それなら、全員吃音だったらいいじゃん。っていうことで全員吃音のスタッフでカフェをやりました。こちらは当事者の方が全国でやっていらっしゃるんですけれど、昼スナでもやっていただきました。

こちらはスナコレというファッションショーの様子です。


「私、本当はこんな風にこういう服を着てみたいの」とか、「こんな風に生きてみたいの」というような想いをファッションデザイナーの方に語っていただきます。すると、彼女が「それを実現するのはこういう服です」って言って作ってくれます。
その服を着て福博であい橋をウォーキングするという企画です。

こちらは、同じソーシャルワーカーの方で「死神ソーシャルワーカー」っていう方がいらっしゃって…



人が亡くなると死後事務っていうのが発生しますよね。
独身の方がちょっとどなたにもお願いすることができないというような「事務的な看取り」みたいなものを行っていらっしゃるソーシャルワーカーさんが、死について語る縁起でもないスナックっていう企画です。

こちらは、私の推しの講談師の方です。


旭堂南歩さんという方ですが、講談のワークショップをしてくれます。講談を聞くのではなく、私たちが講談師になって私の人生を語るというワークショップです。


こちらは「怪談売買所」ですね。


講談と怪談はルーツが結構近いんです。
この方は宇津呂鹿太郎さんという方なのですが、怪談を一話100円で買い取ってくれる人なんです。
私は怖い話とか幽霊とかは興味ないし見えないのですが、それでも怪談ってすごい面白くって。怪談のお作法のようなものも面白いんです。
実話怪談というのものがありまして、いわゆる幽霊だとか妖怪だとかそういうのにプラスして、自分の身に起きたとっても不思議なことを語るっていう怪談なのですが、それが人気ですね。ほとんど認知の話なんですよね。


何が面白いかって言うと、青木さんのようなコンサルみたいな人というのは、ロジックが通っていたりとか、役に立つというのが重要だったりしますよね。他の人もですが、要するにうかつにつまらんことは言えない世界なんです。
「で」とか、「オチは?」みたいなこと言われたりするじゃないですか?
でもね、「青木さん、聞いてください。私、今から怪談を話します」って言ったら、つまらんこと言っても、「へえー」って聞いてくれるんですよ。


「こういうことがあったんですよ…」と言って、オチもなく話が終わっても、「そうなんや」ってみんな言ってくれるっていうね。これが怪談のすごいマジック!面白いんですよ!


どんどんいきますよ。
これは、「発達スナック」という発達障害のある中井けんとさんとの企画です。


「発達障害のある中井けんと」ではなく、「中井けんと」を知ってほしい、という対話の場です。次回は4回目の開催となります。

こちらは「ベビスナ」っていって、赤ちゃんスナックの企画です。



これはベビー用品を開発していらっしゃる会社の社長さんが、リアルな赤ちゃんの模型を持ってきて、赤ちゃん抱っこし放題でニコニコしましょうという企画でした。
写真の真ん中は赤ちゃんの模型です。
重さだとかも本当にリアルで、その模型をみんなが抱っこして、なんか、こう、揺れ始めるっていう。そうしたら本物の赤ちゃんもいっぱい来たっていう。そういう企画ですね。


おつまみの代わりにまつげが出てくるっていう「まつげスナック」っていう企画もやっています。


好きなまつ毛を選んでいただいて、それをつけていただいて、鏡の前でこうパチパチしながらお酒を飲むっていうような、そういう企画ですね。

この写真の左側にいらっしゃる方が、うちの黒服の中村さんです。


彼は元ホームレスの方なんですね。
お店をやり始めてからずっと売り上げの一部をホームレス支援団体さんに寄付をするという活動をしておりまして、そのご縁で彼が来てくださって。
右側にいらっしゃるのは「路上からお家に」というような支援をされている「おにぎりの会」というところの事務局の方です。

ホームレスの方に対しては、「明日から働いてください」っていうのが基本的に役所の対応なんですが、それは無理なんですよね。
ホームレスというのは魂が傷つくような体験ですから。怪我をしたり病気をしたりしたら回復期間っていうのが必要ですよね。そういう期間をうちで過ごしていただいてるという感じです。
回復期間っていうのは路上にいた期間の三倍かかると言われています。中村さんは合計4年路上にいらっしゃったので、12年計画でゆっくりやろうねーっていう感じでやってます。

こちらは「恩送りドリンクチケット」というものです。


「役にたたなくてもいい場トン」というんですけれども、チケット1枚1杯分として、来店された方に買ってもらって、飾ってもらうんです。
例えば、青木さんだったら「いろいろ面白いことやりましょう」みたいなメッセージを書いたりとかしてもらいます。
それを飾っておいて、次に来た人がそれを見て、そのメッセージを受け取った方が、チケットを使ってドリンク一杯飲むというものです。

ドリンクを受け取る時には、自分の名前だとか、書かれていたメッセージに対する返事を書かなきゃいけないっていうちょっとめんどくさいことをあえてしてもらいます。
よく、学生さんとか生活に困ってる人はどうぞみたいなことをやってらっしゃる所はあるんですけれども、私なんかそういう風に区切りたくなくって。
だから、使いたい人が使うという仕組みなんですけれど、なかなかね。最初の一週間で70枚くらいをみんなが「送ってくれた」んですよ。

でも、「使う」人が一人もいなかったっていう。
やっぱりね、何もしてないのに人の好意を受け取るって、すごいハードル高いんですよね。


青木さんは今度ドーンと30枚ぐらい送ってくださいね(笑)
やっぱりね、何もしてないのに人の好意を受け取るって、すごいハードル高いんですよね。

受け取るって、すごく練習がいるんですよ。
人の愛を受け取る。何もしなくても、役にたたなくても愛されるというか、人から受け取ることができるっていう。そのプラクティスかなあと思ってやっています。

裏テーマというか、こっちが実は表かもしれないんですが、個人のパーパスを言語化するということもしています。


企業さんのパーパスや団体さんのパーパスみたいなものを扱うような仕事をしてきたんですけれども、会社さんとか団体さんでは、そこにいる一人一人の人生っていうのは、あまり大事にされてないというか、あまり興味がないんだなっていうことに違和感を感じています。
一人一人の人生を聞いて、その人のパーパスを言語化するっていうような、そういうセッションをスナックがオープンする前の時間にやっています。言語化した人たちが月に一回集まって、一ヶ月間のリフレクションだとか、お互いにフィードバックしあうという時間も設けております。


私にとってスナックっていうのは「探求のフィールド」だと思っています。
いろんな人が来てくれて、いろんなことが起きて。そういう探求のフィールドだなっていうことですね。

世の中の価値観が当たり前とされてきたものに対して、「本当にそう?」「それって本当?」というようなお知らせしていくっていうような場かなぁと思っているので、「当たり前」を問い直すプラクティスとしてもやっているっていう感じです。
すべての物語には語られる価値がある



そうなんですよ。
あのね、私も話を買い取ってもらおうと並んで待ってたんですよ。そうすると、前の方のお話が聞こえてくるんですよ。
小学生のお子さんを連れたお母さまがお話をされていたんですが、なんていうかね、話が全然面白くないんですよ(笑)
びっくりするぐらい面白くなくて。お話に一貫性みたいなのが全然なくてあっち行ったりこっち行ったりするし、登場人物がいっぱい出てきて、あれ今どこにいるのかな?みたいな感じで、難しいなぁって聞いてたんです。
でも、宇津呂さんがものすごく興味を持って聞いてるんですよ、「それで?!それで?!」って。
「私、人の話をこんな風に聞けてるかな?いや、聞いていないかもしれないな」っていうこと思ったのと、人は心からの関心を持って聞かれるとこんなに喜ぶんだっていうことを教えていただいた感じですね。


人に興味というよりもね、怪談に興味があるんですよね。
怪談を収集して、例えば、阪神沿線の怪談とか、エリア別に分けたりしつつ、キュレーションして出版したりとか。


福岡にいらっしゃったときも、めっちゃいい話をタクシーの運転手さんがしてくれたってホクホクしてましたよ。誰にでも聞いてるみたい。


そうみたいですね。どれぐらい数を持っているものなのか。
やっぱり仕入れが大事なんでしょうね。


確かに(笑)
やっぱりお仕事モードっていうかね。昼スナでは「すべての物語には語られる価値がある」っていうのがテーマなんですよね。「価値がある人生」とか、「優れたキャリア」とか、「聞く価値がある人の話」とか、そういう区切りをしているなと思うんです。
でも、「職を転々としている」とか、あるいは「今は介護でお仕事をお休みしています。」とか、「今は鬱で休職中です。」とかそういう人の話ってあんまり語られないじゃないですか。


本当はその人のずっと続いてくる人生っていう中にいろいろなことがあるはずで、それって全部面白いんですよね。価値があるとかないとか、金になるかならんかみたいな、そんな判断になるじゃないですか?どうしてもね。


すごい夢を語ってたりとか「こういうことやりたい!」って言っても、「それで食えるの?」みたいなこと言われて、シューンって感じで終わるみたいなのがあるので、昼スナは全ての物語には語られる価値があると思って聞いてます。
でも、外に行って怪談を聞いてるときは、そういう自分ではなかったっていうか、まだまだでございますっていう(笑)


Voicyでは93回目に、「あえて居心地の悪い場所に行くということ」という回を配信してます。
あえて、自分が全く興味を持てないところに行く、っていうのをやってまして。例えば極右の団体のところに一人で行ってみるとか、いわゆるマルチレベルマーケティングの説明会に行ってみるとか。


自分がお店をやっていると、自分に興味がある人とか、自分と価値観が近い方が来たりして、いわゆるエコーチェンバーになってしまうのです。
だから、あえて居心地の悪いところに出ていくということを自分に課しているんです。自分で自分に課していることといえば、それだけなんですけれども。
先日の参院選の時、私が全く支持してないし、周りにも誰も支持者がいないっていう政党の話し会っていうのがあって、それにオンラインで出てみたんです。
主催した人が保守穏健派の方だったんですが、まず冒頭におっしゃったのが「本当はこういう場はリベラルがやるものですよ」って。こんなのやりたくないけど、リベラルの人がやらないから仕方がなくやっているって(笑)
人が作った居心地の悪いところに行くっていうことはやっていて、「私のこの多様性どう?」というような気持ちになってたなと思って。ただ、実際に自分で居心地の悪い場所を作るかって言われたら、それはやらないなあと思ってですね。
まだまだだなぁ、って思いました。


青木、昼スナデビューするってよ


そうそう。


これですね。9月26日のキャリアブレイク戦略会議に来ていただきます。


これは経営者として、特に組織開発をされている方は必ず知っておかなくてはならないことだと思っていますので。



そうですね。
選択的に飲めるけど飲まないってソバーキュリアスと一緒ですね。
仕事が急になくなっちゃったとか、仕事が見つからなくなってとか、次が決まってないから休む、というのではなく戦略的に休むっていうことなんですよね。
音楽でいう休符です。やっぱり休符がないと音楽は美しくないじゃないですか。


でも、今の社会では働いていないことを良くないこととして、「え?やめるときに次を決めてないの?」みたいなところってありますよね。
介護とか自分の病気だとかで、いわゆる報酬を受け取るような仕事をしていないっていう時にすごく罪悪感を感じたりだとか。なんかちょっと恥ずかしかったりだとか。

例えば、履歴書に二年間空白があったら「ここをどうしてたんですか?」っていうふうなこと聞かれちゃったりとか。なんかそういうのはしんどいじゃないですか。
だけど、長い人生を歩んでいく上で、ダダダダダって歩きながら方向転換するのではなく、一旦立ち止まってよく見て、ああ、あそこに行きたいな、と戦略的に決められると良いと思うんですよね。
山歩きなら、あの山がきれいだ、あそこには何があるんだろう、と思って歩き始めるじゃないですか。


欧米にはキャリアブレイクという文化が当たり前にあるんですけど、日本では本当に、「働かざる者食うべからず」みたいなね。





気にかけていらっしゃる方がいるっていうことですよね。
昼スナができるまで


パーパスの言語化のためのセッションやワークショップはやるって決めていましたが、お店自体は本当に変わってきていますね。お客様に教えていただいている感じですね。来てくださった方たちがみんなで丸太から仏像を掘り出すかのように。


Voicyに人気回がありまして(笑)
昼スナは居場所じゃない、昼スナはコミュニティじゃない、という回ですね。
コミュニティをやっているとか、居場所を作っているとか認知されていることが多いなあと思ってるんですね。「孤独な現代人のための居場所を作ってるんですね。」みたいなこと言われると、え、全然そんな違いますけど、と思ったりもします。
その人がどう認知するかっていうのは自由なので、どう解釈していただいても良いのですが、自分からは言わないっていう感じですね。コミュニティでもないし、居場所でもないです。


そういう感覚ですね。「役にたたなくてもいい」をどれだけやれるかなっていう感じですよね。
人体実験でもありますし、社会実験でもありますし、自己表現ですね。
だからアートかもしれないです。

それをやっているうちに気が付いたことは、「役にたたなくてもいい」というのは何もしないとか、能力が低いということではなく、自分の心から愛することのために生きるっていうことなんです。
評価を求めて生きるのではなく、人に評価を委ねるのではなく、自分自身が「これが幸せだ」と感じること。
それを研究、探求してってるっていう感じなんですよね。
仮説が全然立証されないときもあるかもしれないし、「あ、違った」「ちょっと別の仮説を立て直そう」みたいなときもあるかもしれないけれども、それを命がけでやるっていう感じですね。

私は心理的成功についてはものすごく高まっているんですが、社会的にはどんどんダメになっているなという感じはします(笑)


それで、こういう実験をしていく中で気がついたんですが。
「役にたたなくていい」を真剣にやったら、めっちゃ役に立っとるやん。って。


全部ですよ!
「仕事はまつげ!」って感じかもしれないですけど。
よく「仕事は何をやっているんですか?」って聞かれます。
その質問には、聞きたいのは最も稼いでることですか?最も時間を使っていることですか?それとも最も情熱を注いでいることですか?って聞きます。


で、みなさん、全部聞きたいけど、とりあえずなんで食ってんの?みたいな聞き方をされますね(笑)


何で食べてるんですか?


自由に生きて自由に開店



私は集客って言葉は嫌いなんですよね。


私は集客って言葉は嫌いなんですよね。

なんで集められなきゃいけないんだ、という感じがします。
なので、キャリアブレイク戦略会議も青木さん絶対来た方がいいよなと思ってお声掛けしている、とかそういう感じです。

キャリアブレイクはまだまだ一般的ではない概念/カルチャーですが、お仕事的に必要な知識だと思っています。組織開発などに携わる方には特に知っておいてほしいと思います。
休符がある世界。休符のある音楽とない音楽だとやっぱり全然違う。
だから青木さんに声をかけたら、ほいほい来てくれたっていう(笑)




今は、ギャップイヤーとかね。
学生さんだと、そういう選択肢もありますよね。
「ギャップイヤー」という言葉があれば、「ああそうなんだ〜」って思えますが、なければ「ええ?何?就職先見つからなかった?」みたいな、そういうことになっちゃうでしょ?


そうですね。
いいじゃないですか。その人の人生なんだから好きに生きて。
自分ができないことをやっている人が憎らしいって思う気持ちもあるんだと思うんですよね。だから、「仕事はどうするの?」とか「家族をどうするの?」とか「次を決めなくていいの?」とか言いたくなっちゃう人がいるじゃないですか。
でも、いらんお世話よね。『Mind your own business』って感じですよね、「自分の人生に集中しなさーい!」って。


「キャリアブレイク中です」って言ったら、「あ、そうなんだ」で終わるじゃないですか。


本当に心から望んでいても、そういうことはしてはならないのだと思っていて、諦めていったりだとか、押し込めていたりしている方もいるんですけど、「ええんやで〜!」って言ってあげられたらと思いますよ。



うっかりすぐオープンしちゃうので(笑)


経営者はチャージが高いですよ?(笑)
富の再分配をしないといけないので。

パーパスを軸とした活動

仕事については、一目でわかると思うんですが私、キャリアコンサルタントなので。


企業のキャリア自立の研修や、パーパスを軸にした組織開発及びマーケティングっていうことをやっています。
例えば、経営者さんのパーパス。それから働いてる方たちのパーパスも言語化します。それからそれをみんなで愛でます。
今いるメンバーというのは、やっぱり縁があって理由があって一緒にいるわけなので、そのメンバーで作る会社はどんなものなのかなというのを考えていきます。それを軸に毎月ミーティングをします。

会社のパーパスを言語化して、それはそれで終わり、という研修も多いと思うんですが、そうじゃなくて、言語化したパーパスを世界やステークホルダーに伝えていくために何をしたらいいかと。ここでマーケティングの話が出てくるんですよね。


そうですね。会社自体は20年以上やっていますので。


もともとは英語関連のサービスを提供していました。大学の論文なんかですね。
パーパスを軸としたセッションを自分のライフワークとしてやり始めて、キャリア自立の中で、会社のパーパスと自分のパーパスがどういう風にこう重ねていくかみたいなのがトレンドとして出てきたりといった時期があり、マネジメントの手法としてやっていく会社さんも増えてきました。
大きな会社の場合はキャリア自立っていう方に向かったり、中小企業の場合はそれぞれの生きる喜びだとか、心から愛することみたいなものを目の前の仕事とどういうふうに自分でつなげていけるかっていうことを考えていきます。

法人も、命を持った人だと考えたら、この会社はどう生きていきたいんだろうか?どう生きていったら幸せを感じられるんだろうか?ということを考えると、やるべきこととやらなくていいことがすぐに見えてきます。
それを実践するために、じゃあこういうSNSをやろうとか、採用はこうしようとか、商品開発はこうだよな、というように実務に落とし込んでいきます。



そうですね。意外と想像していない理由だと思いますよ。
これはお店に来た人にだけ教えます。

〜第45回目の「いろいろTV」を終えた青木の振り返り〜
フィッシュ明子さんのスナックにお伺いして、いろいろお聞き?!した1時間でした。
ただただ、フィッシュさんワールドに引き込まれ、いろいろ「聞く」番組だったはずが、いろいろ「話して」いただいた上に、弘輝さん曰く「過去で一番、ゲストのことを聞かずに青木が自分語りをした回」になった気が僕もしています(笑)。
今後、「フィッシュって、どんな人?」って聞かれた時は、「スナックのママ」と答えようと思います。。。
フィッシュさんにいろいろお聞きして、何がおもしろかったんだろうと考えてみたのですが、僕がこうと思っていることも、フィッシュさんはこう考えているんだとか、こう表現するんだという「発見」があり、フィッシュさんの中に蓄積された経験や多くの方とお話されて言語化することで磨かれた表現力なんだろうと。
出演したいゲストを募集してみようかなと思った45回目の『いろいろTV』でした。