いろいろ社の「いろいろTV」はいろいろ社 代表の青木が気になる人に、いろいろなおはなしをお聞きするオンライン番組です。
第49回目は、ゲストに株式会社ダイキョープラザ社外取締役の佐藤瞳さんをお迎えして、ダイキョーバリューの取り組みや、地域との関わりなど、いろいろおはなしをお聞きしました!
目次
だいすきダイキョー!すごいぞダイキョー!


よろしくお願いいたします。


ダイキョーの雰囲気を少しでも感じてもらえたらなと思って準備してみました。



自己紹介ですね。わかりました!改めまして、佐藤瞳と申します。
私自身は2年前に独立をしました。
それまではまちづくりに関する会社でクリエイティブ部門に所属をしていました。そこでは、福岡をはじめとした九州全域で、まちやクリエイティブを軸に仕事をしておりました。

現在は「文脈編集室」というデザインと編集のチームで主宰をしています。
2年前に独立したタイミングで、もともと取引先であったダイキョープラザにも所属するという形になっています。社外取締役として、外の目線からいろいろと改革や推進をしていけるような立場として入っております。


承知しました!
ダイキョーには「 ねこざむらい 」という可愛いキャラクターがおりまして、お惣菜のシールとかにもあったりするのでよく見かけるかなと思います。

ダイキョーはローカルスーパーとして福岡に3店舗、長崎に1店舗構えているスーパーマーケットです。
本店の弥永店は、福岡市南区弥永という場所にあり、春日市と那珂川市に隣接しているようなエリアで、すぐ近くに本社があります。
福岡には長者原店と野多目店があり、長崎の店舗は五島列島の福江島に福江店を構えています。
福江店は、出張所みたいなお店もあり、岐宿と三井楽という場所にあり、島にある小さなコンビニみたいなお店をイメージしていただけたらいいのかなと思います。

弥永店の周辺に自社ブランドのお店も構えておりまして、「 神唐 」という唐揚げ屋だったり、「 おこめのおめかし 」という「 はぎトッツォ® 」というダイキョーで流行った商品を売っているスイーツ専門店だったり、「 あまやかし花屋 」というお花の専門店、夏場限定ですが「 熱捨 」というかき氷屋をやっています。
昨年から肉まん屋も始めました。
あとは今日の話になるのかなと思うのですが、私設公民館「 となりば 」という場所も運営しています。

ダイキョーは47年目、あと3年で50周年ですね。
青木さんは多分ファンなので知っていただいていると思います。


そういうところにも縁がありますね、嬉しいです。

いろいろと注目されてるのはやっぱりお弁当・お惣菜大賞かなと思います。
14年連続受賞ということで、これが最新版の2026年に受賞したお弁当です。

お弁当・お惣菜大賞がメディアで取り上げてもらえるようになったので、関西や関東でも「 ダイキョー 」って言うと知ってるという人が増え始めたかなという印象ですね。
やっぱりメディアってみんな見てるなというのを感じています。たった4店舗の超ローカルスーパーなのですが、いろんな角度で皆さんが評価してくださっているかなと思います。
社外取締役としてのダイキョー


うーん。どうでしょうね。
ダイキョーを知ったきっかけは、偶然にもダイキョーの近くに引っ越したということでした。南区の弥永地区に1年半か2年ぐらい、新型コロナの影響が大きかった時期に住んでたことがありまして。
引っ越しをしてスーパーマーケットって検索したら、近くに聞いたことないお店があったんですよね。
それで、行ってみたら、すごい楽しいし、面白いし、お肉も魚も新鮮だし。近所にあるスーパーとして感動したんですよね。
こんなに新鮮で美味しくて、お惣菜も変わったものが多くて。「 こんなスーパーが近所にあって最高や! 」という関係だったんです。

質問いただいたのは、中と外でどう違ったかですよね。
仕事として関わるようになってからの印象ですが、意外とそんなに変わらないなと思いました。
ただ、こんなに社員がいる会社とは思っていなかったです。企業としてパート・アルバイトさん含めたら400人ぐらい、社員は今は100人近くですかね。超ローカルスーパーって言っていたので、もっともっと小さい規模の人たちで運営している会社だと思って入ったら、40人ぐらいの管理者の方、店長や部長の皆さんがいらっしゃいました。しかも、その方たちがかなり前向きに仕事をしていて、自分ごととして捉えながらやっているというのを知りました。
上司の言うことを聞くために仕事をしたり、保守的にやってる、というのではなく、自分たちが考えて乗り越えていこうというのが気質としてあると感じました。近年のダイキョーの変化かもしれませんが、一人一人の個性が輝いているんだなというのを感じています。
中に入って見たら、楽しいし面白いなと思いましたね。



なるほど。出会いはSNSなんですね。
お惣菜を見て食べたいって行ったら、料理をする青木さんもテンションが上がったってことですよね。



ありがとうございます。
聞いている社員も、青木さんの言葉を非常に嬉しく思っていると思います。

やっぱりお惣菜は武器になりますが、あくまでスーパーマーケットですので、皆さんにとっての食の台所であるべきだと思うんです。お料理をする人が来て楽しいとか、お惣菜をきっかけに来て、こんな料理ができるんだ、と思ってもらいたいです。
そして、食材や調味料を買って自分のお家で実践して「 食 」って楽しいなと感じてもらうのがダイキョーとしての醍醐味というか、目指したいところですね。
だから、青木さんが入り口でそう思って買い物してくださっているというのは本当に嬉しいです。私たちは「食が楽しい」という哲学を非常に大切にしてるので、そこに皆さんがハマってくださったらいいなと思っています。


「 従業員のみんなが豊かな生活を実現するためにスーパーという媒体を使う 」みたいなことを理念としては言っているんです。
だから、企業理念的なことではないのですが、やっぱり生活の中で基盤になる一つが食だなと思っています。
1日に3回取るものだし、食を通じたコミュニケーションや家族のあり方に関わっていますよね。生活の基盤だからこそ「 食が楽しい 」というのは生きているうえで非常に重要なテーマじゃないかと思います。


私が入るよりずっと前から、いろいろな苦悩があったと聞いています。
20年前とか30年前の弥永店のチラシがあるんですけど、これがめっちゃ尖ってて面白いんですよ(笑)
「 変わったチラシ作り 」みたいなことをやってて、例えば、おでんのサービスで「 店頭イベント広場でおでんを配るのでぜひ遊びに来てね。鍋を持ってきたら具材何個あげます 」みたいなイベントをチラシで告知して。
その日は鍋を持った行列ができちゃって、みたいな(笑)。「 早すぎたね 」みたいなことになったそうです。
それに、鍋を持って、おでんをもらったら、みんな両手が塞がっちゃいますよね。だから、満足してそのまま帰っちゃって。失敗だったねー!ってみんな笑いながら思い出話してたりとか。そういうことが結構ありますね。

昔からローカルスーパーとして危機感がちゃんとあって、でもそれを面白がりながらやるという感じが先代の杉相談役からあったし、今の杉社長も持っていらっしゃるし、そういう人たちが育っています。
だから今、面白い商品群がちゃんと揃っているし、お客様にそれが伝わっていると思いますね。



すごいところを見られてますね(笑)
ダイキョーとしても一番お客様の目線になって対応するのはレジの方だと思っています。だからチェッカーさん(レジ担当)の育成や社内勉強会とかをちゃんとやっています。
全国でチェッカーコンテストというのがあるんですけど、それで優勝したりしてるんですよ。クレーム対応とかカゴの入れ方とか全てを含めたコンテストにちゃんと参加しています。

お客様と直にコミュニケーションを取る時間がスーパーマーケットの肝だと思うので、困っていらっしゃる方がいたら積極的に声かけたり、雨の日は傘を持って車までお送りしてあげたりといったこともしています。
お客様と近いチェッカーの人こそ、そういうことに気づいて動けるような人間として品性を育てることに力を入れているかなとは思います。






店舗がお肉屋さんが2つ、お野菜が2つ、テナントが入っています。
昔のスーパーマーケットのツーラインシステムというやり方みたいなんですけど、それがいい感じでハマってるなと思います。
それぞれが競い合いながらいい商品を売っていて、お客さん側も品揃えが豊富という風に感じて、いろいろな買い物の仕方ができるし、そういう形でいろいろな価値が出せているような気がしていますね。


遠方の方は生鮮を買うのは難しいですよね。
そういった遠方の方は、結構調味料を楽しんで帰られることが多いようです。九州の調味料ってだけでテンションが上がるし、ダイキョーに来ると九州の調味料がいろいろあって「 こんなの見たことない 」ということがあるので、遠方の方も楽しんで帰ってもらえるというのはできてるなとは思いますね。
ローカルスーパーがつむぐ地域とのストーリー


私が関わり始めたのが、そういったお店を新しく出すというか、専門店化したタイミングでした。わかりやすいもので言うと「 はぎトッツォ® 」ですね。
最初はダイキョー内のお惣菜売り場で販売していたんですが、SNSで「 何これ? 」と反応があり。スーパーで売るだけじゃなくて贈答品や手土産品みたいな形でお持ちいただけるものになるんじゃないかとダイキョーの皆さんが思って。どうやってお店にするのかというところから、ご一緒することになりました。
ダイキョーの皆さんは、こういう商品に光を当てるとどうなるかということを実験してみたかったんじゃないかなと思っています。
楽しみ方をいろいろな角度で提案してみるということに挑戦してみるのが専門店としてのきっかけだったかなと感じています。

ただ、肉まん屋はもともとあった商品を専門店にしようとしたわけではないんです。
弥永店の近くにあったと肉まん屋さんが廃業するとなった時に、レシピなどを買い取らせてもらったんです。地元で慣れ親しんでいた味を基礎として守りながら、ダイキョーがブラッシュアップして、お客様に提供したものなんです。
福江店でも、干物屋さんが事業継続が大変になった時に、ダイキョーの干物の部門としてむかえたりといったこともあります。携わられていたご家族の皆さんを社員として迎え入れて、今ではダイキョーの干物屋として運営してくださっています。
地域の親しんでいた味をうまく残して、専門店にするなどにも取り組んでいるんです。


そうですね。
ダイキョーとして「人の品性」をを育てている会社なので、困っている方がいらっしゃった時にどのように一緒にその人たちを守れるかといったことを考えたりしています。
私たちとしても、地域密着のお店として、ずっとやっているローカルスーパーなので、地域の皆さんが喜ぶことであれば、といつも思っています。


2024年の10月1日にオープンしたので1年半くらいですね。
作ってよかったかどうかという点について話したことはないですね。人によってはもっとこんなやり方あったんじゃない?と思ってる人もいると思いますし、こういう形でやってみてよかったよねと思ってる人もいると思います。
ただ、少なくとも、「 私設公民館 となりば 」をやってみて、見えている景色は新しいローカルスーパーマーケットのあり方かもなと思っています。
この取り組みが正解かどうかは分からないけど新しい風景を見るための装置としてはよかったのかなとは思っています。


「 胃袋をどう取り合うか 」ということを競い合っているのがスーパーマーケットの業態だと言われています。人口はどんどん減っていっている中で、人口1人に対しての胃袋を競合同士が取り合うみたいな話になっていく。でも、そこの終着点ってあんまりないなと感じています。
「 食が楽しい 」といういろいろな切り口を考えているダイキョーは「 胃袋戦争 」じゃないと思っていて、「 となりば 」みたいな場所が胃袋戦争じゃないスーパーマーケットの残り方策の1つになるんじゃないかなと感じています。

となりばは、普段は10時から17時までオープンしています。お惣菜を食べてもいい場所です。
お買い物をした親御さん方とかがここで休憩してからおうちに帰ろうとか、一緒にここでお惣菜を食べようという人もいます。休憩所的な側面をまず考えたんですよ。
でも休憩所だけじゃなくて、ローカルスーパーならではの取り組みってできないのかなと考えたときに、長崎の「 ながよ光彩会 」という社会福祉法人へ視察に行き、ありがたいことにヒントをもらいました。

介護福祉事業がメインで、コーヒーステーションや、「 みんなのまなびば み館 」という公民館みたいな施設を運営されているんです。
歳を重ねて、いざ介護施設に入る、という時に、急に行くのではなく、こういう場所を交わりにしながら、やがて介護されていくという流れを作っていて。それだったら抵抗もないし顔見知りのみんなで余生を送る形になりますよね。
そのストーリーがすごくいいなと思って。
スーパーマーケットもただ買い物をする場所じゃなくて、お客さん同士の顔見知りを作っていけたら面白い変化が起きるかもしれないですよね。
生活の中にそういう地域福祉拠点みたいなのがフラットにあったら、抵抗感なくご近所付き合いというのが勝手に生まれるんじゃないかなと思って、その景色が見れたら面白いかもと立ち上げの当初から思っていました。


そうですね。
私はそういう意味かなと思っています。
これは小規模のスーパーマーケットだからやれるのかもしれないと思いますし、他の企業ではなかなか真似できないであろうことをやってみたいなとも思いました。


小さな企業だからこそ、人の品性がすごく大事で、それは従業員の生活が豊かになるために必要だし、従業員が豊かに楽しそうにしてたら、それはお客様にも伝わるはずだと。
楽しさをお客さんと一緒に共有していこうと考えると、餅つきをしたり、夏祭りを一緒に開催したり。そういうことをやってきて積み上がってきた形が「 となりば 」であり、突然できたものではないと私は考えています。



そうですね。時代時代に合わせて変化はあるでしょうし。
それこそ、変なチラシを作ったりといった挑戦もしてきたので、ずっとこうやって1つ1つ挑戦をしていって、それがこれからも10年、20年、30年となれば、別の形での新しい挑戦になっているかもしれない。
もしそうなったとしても、抵抗感がない面白いスーパーだなと思っています。
発想の源とダイキョーの未来


ありがたいことにお誘いはいろいろあります。
ダイキョーとして、そこでお客様が必要とされたり、従業員のみんながそれで豊かになれるかという判断軸で判断し、やってみたら面白そうだという内容だったら、出店とかもあるのかもしれないですね。


「 ここのこんにゃく屋さんが実はなくなるんだけど、ダイキョーどうかな? 」みたいな話があったりとか、そういうことは聞いたりします。
私たちの規模感や事業の進み方にフィットするものがあったら、継いでいきたいなとは思ってるんじゃないかなあとは思いますね。
ダイキョーだけでなく、他のスーパーマーケットやいろいろな民間事業の方々が、継承して、うまくアップデートするみたいなことがあるといいんじゃないかなと感じています。


発想の源ですか。
もともと、私がクリエイティブ業で、スーパーマーケットの人間ではないというのが前提にあります。他の業界ではこんなことやっているとか、クリエイティブを使うとスーパーが面白いって何?みたいな。そういう視点ですかね。
今までクリエイティブというものが目線としてなかなか入ってなかった業界だからそう見えるだけで、私自身のアイデアがめちゃくちゃ面白いわけではないんですよ。

生活の基盤であるスーパーマーケットなどにクリエイティブな目線が一つ入ると、視界を変えて価値が変わっていくというか、そういうことって実はいろいろあります。
それに気づいたり関わっていた人が、「 面白いアイデア 」みたいに見えているのかなと思います。
掛け算というか、スーパーの持っている力ってなんだろうということをいつも大事にしているので、「 そこに新しいアイデアを入れてやろう! 」というわけではなかったです。
もともとダイキョーがいろいろな歴史とか、いろいろ挑戦して、失敗してみんなで笑っているみたいな、そういう気質の企業ができることってなんだろう?と考えてパズルしていくだけなので、アイデアが面白いというわけではないと思います。

私がでかい棚を持ってて、その棚の、どの引き出しを引こうかなっていうの考えて、そこから何かを取り出してダイキョーと合わせようかなみたいな感じですね。
デザインや編集の仕事って料理と似てるみたいに言いますけど、素材をどう使うかみたいなのをやってるだけなのかなとは思います。


ダイキョーで働いてる人たちが楽しく輝いて、一人ひとりのやりたいことや個性をすごく大事に働ける会社が未来に残っていくといいなと思いますし、そういう会社が社会的に「いいな」と思われるものであってほしいなと思っています。
なので、そういう会社作りを未来に向かってし続けていくということが、このまま続いていくことじゃないかなと考えています。



はい、青木さんとはぜひまたダイキョーで一緒に話をするのも楽しそうですし、買い物ついでにぜひ遊びにきてください。またお話しましょう!
〜 第49回目の「いろいろTV」を終えた青木の振り返り 〜
佐藤さんに「ダイキョー」について、いろいろお聞きした1時間でした。
まず、大好きなダイキョーについて、いろいろお聞きできて、とてもとても楽しい時間でした!
あれも聞いてみたい/これも聞いてみたいという衝動と『いろいろTV』の運営側の人としての葛藤があり続けた新鮮な時間でした😁
僕自身が買い物で利用させてもらっている「ダイキョーバリュー」というスーパーは、こういう想いで運営されてきていたのかという裏側を見せてもらえた感覚があり、
「食の楽しみ」をという想いであったり、働く方の「品性」というこだわりであったり、事業のあり方ということについて、考えるインプットをいただけた時間でもあったなとお腹いっぱいな時間になりました😁
次回の買い物もとても楽しみです!
