先日いろいろTVに、福岡平飼い養鶏場「 あかね農場 」の農場主である山﨑 登希代さんにご登壇いただき、お話が面白すぎて「これは一度農場に行かねば!」ということで、いろいろ社の代表の青木大一郎と、私・小林の2名で、あかね農場へお邪魔しました。
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※ あかね農場では農場見学等は普段お受けしていないので、衛生環境確保のため、事前に必ずご相談をお願いします。
当日のルートはこんな感じ!(福岡・博多駅からあかね農場まで車です!)
私は東京からで土地勘がないのですが、車で46分だし、結構都市部に近い農場だなぁ!と油断してました。
しかし…!

なんと、近くまでついた途端に私も青木もスマホが圏外に…!
山、恐るべし(笑)!!!
山﨑さんに「近くまで来ました!」という連絡が送れず、そのまま直接あかね農場へ。
あかね農場の入口では車の消毒や手指消毒など、消毒関連が徹底されてました。
今まで、野菜や果物の農場に行くことはありましたが、これはなかなか特殊な感じがしました。
やはり、鳥インフルエンザ対策などは徹底しないといけない、ということですね。
緊張感が走ります。
ん!
青木はにこにこピース!?しかも、バッタを見つけてちょっとはしゃいでるし…。
緊張感はどこへやら…。

さっそくご挨拶をして、あかね農場の中へ。農場主の山﨑 登希代さんに案内していただきます!
まずはタマゴの出荷準備をしている作業場。

山﨑さんによると、重量を測り、サイズごとにまとめて出荷の準備をしていくそうです。
タマゴ同士を軽く当てて、音を確認。音で殻の厚みを判断して、薄いものは出荷しないようにするそうです。
卵を長持ちさせるため、洗卵はせず、布で磨き上げていきます。

また、このタイミングで、見た目がゴツゴツ、ブツブツしていたり、殻に黒っぽい模様がついているものは規格外品として仕分けします。
味も衛生面も全く問題ないそうですが、お客様から不安の声などが出てしまうため、出荷を見送らざるを得ないそうです。
なかなか厳しい世界です。
ちなみに、作業場は多少生き物の匂いはするものの気になるほどではなかったです。
水産系の加工場や動物園、水族館のバックヤードと比べたら全く匂いがしないレベルといっても良いかもしれません。
風通しが良いことと清潔にされているからでしょうね。

パック詰めの作業場の奥が、鶏さんたちのいる農場です。
よくTVで放映されるような農場の雰囲気と違い、床に床材や餌、水はけの悪い水があるといったことはなかったです。すごくきれい。

余談ですが、はたらくクルマってカッコいいですよねー!
ちょうど空になった鶏舎があったので見せていただきました。

鶏舎は、掃除(床材の全撤去、清掃、床材の入れ直し)→雛の迎え入れ→生活→鶏の出荷→掃除 のサイクルを繰り返すそうです。
この「掃除」の工程では鶏たちが清潔でいられるように、床材を全て撤去して清掃します。
大量のモミガラの入れ替えはかなりの重労働。それでも鶏の快適な生活と食の安全のために徹底して清掃しているそうです。
鶏さんとご対面!
ご覧いただくと分かる通り、雄(オス)がいません。

あかね農場はある一定の成長をした鶏を仕入れるスタイルのため、雌(メス)だけ仕入れることで、有精卵と無精卵が混ざるような飼育ではなく、品質を一定に担保しています。
知らなかったのですが、タマゴから雛にする農場、雛から一定の日数を育てる農場、鶏がタマゴを産む農場、鶏を買い取りお肉にする加工場 といったように分業されているそうです。
お肉にする場合は衛生面から産卵場所との距離に決まりがあったりと、守るべき事項がたくさんあります。
あかね農場の鶏さんたちを見ていて思ったのですが、トサカがきれいなんですよね。
そして、脚もきれい。
ブツブツとかイボのようなものとかもないし、色味もきれいなんですよね。
人間も鶏も、適度な運動と栄養バランスのいい食事、清潔な水、ノンストレスな環境というのが美を作るのかもしれませんね!

鶏舎は1棟のなかでも間仕切りがされています。
どーんと広い鶏舎も用意できるものの、鶏たちは端っこに集まる習性があり、あまり大量に同じ空間に入れておくとおしくらまんじゅうみたいになり、圧死してしまうことがあるそうです。
ストレスなく適切に運動ができて、かつ、広すぎない、鶏を入れすぎない、などの工夫が必要だそうです。奥が深いですね。
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こちらはある程度育ち、もうすぐ出荷される鶏さんたち。
割と年齢が高い状態なので、首周りの羽は少し貧弱になってしまっていますが、でも、トサカも目もすごくきれいなままです。

若い鶏さんを抱っこさせてもらいました!

山﨑さん、お付き合いありがとうございます!

あかね農場の鶏さんは人間が危害を加える存在ではないことを認識しているようで、人間が鶏舎に入っても無視されてしまいます。ある意味、いるのが当たり前的な雰囲気を醸し出します。
実はこの撮影をしている私の足元にも、1羽ぴったりと寄り添っていました。
なんでしょうね。媚びない、でも嫌わない、というような一定の距離感が心地よい…。かわいい…。しかも、捕まえようと思ったら割と簡単に捕まるような距離感。あんまり逃げない。
この雰囲気は、、、クラゲだ!クラゲと同じ感じの癒やしだ!たぶん。
余談ですが、青木は動物が苦手です。巨人ですが、犬が近づいたりするとそーっといなくなります。でも、鶏は好きそうですね。
もちろん、鶏舎には扉があります。でも、扉を開けておいても鶏が勝手に出ることはほとんどないそうです。
実際に、ファーストペンギン的に1羽だけ勇者が出そうになってはいたものの、ほとんどの鶏は扉が空いてることへの興味がありませんでした。
快適に過ごせるから、外に出ていく意味が無いんだろう、ということです。

下の写真で、中央にあるレールみたいなものは、鶏の食事が提供される場所です。わざわざ餌やりをしに鶏舎を回る必要がない、ベルトコンベア形式です。
回転寿司のようにご飯が目の前を通過していき、食べたいときに食べるという感じですね。
鶏は動く餌を食べる習性があるそうで、このベルトコンベア形式は理にかなっているとのことです。

私も実家で大きなインコを飼ってますが、鳥類って割と、延々とがっついて食べる印象あったんですが、あかね農場の鶏たちは食事のタイミングでお腹いっぱいになったらご飯に興味がなくなるそうで、少し外れた時間にベルトを回してもらってしまいましたが、ほとんどの鶏さんたちが食べなかったです。
なんでしょうね…。こう、人間社会にもあまりないような優雅さを感じました。
なお、画面右側で暖色系(赤)のプラスチックがぶらさがっているのは、水です。清潔な水がずっと提供されています。
鶏さんの食事の材料はこのサイロに保管されます。

山﨑さんは奥のサイロを「白飯」と呼んでいました。
主食にあたるものが奥のサイロに保管され、それにおかずとなるようなものを混ぜたものが手前のサイロに入るそうです。
こんな感じに、「白飯」とおかず的なものを撹拌していきます。
(注:白飯=主食の意味でお米ではないです)

きっちりと粉砕、撹拌していくことが大事です。鶏さんのためにいろいろな栄養を食べさせてあげる工夫としては、「きっちり混ぜること」だそうです。

きっちり混ざっていないと、好みの違いで食べる子と食べない子が出て、健康管理や食味の管理などが難しいとのこと。

これが美味しくて、栄養たっぷりな魚粉。
鶏さんは「 主食+魚粉+昆布の粉末 」がメインのお食事だそうです。
そしてパプリカパウダー。

山﨑さんに教えていただいて、初めて知ったこと。タマゴの黄身の色って、栄養がたっぷりだから赤っぽくなる、とかそういうことではないそうなんです。知らなかった!
美味しそうに見える色のほうが、食べたときに美味しく思える、という人間の視覚のことなどから、色味を餌で調整します。この調整はどの養鶏場でもやっているそうですが、調整のために、着色料を使う養鶏場と、野菜の粉を使う養鶏場があるそうです。
あかね農場はアニマルウェルフェアの観点+食の安全の観点から、もちろん野菜の粉を使っているそうです。
『 あかねの虜 』という卵ブランドは、鶏の品種、生活環境、餌などを徹底的にこだわっているため、味も見た目も良いということが実感できる農場でした!
農場見学の後は、久山町に移動してレストラン「 TAKENO FARM 」へ!

巨大ショッピングモールの一角にあるレストランであかねの虜が楽しめます!
私はオムライスを注文。
ソースはデミグラスとカレーから選択できます。

デミグラスかな、カレーだとタマゴの味を味わいづらいかな、と思いつつ、店内の他のお客さんたちのテーブルから発せられるカレーの香りの誘惑に勝てず、カレーソースに。
結果、大正解でした。
カレーは味が強いからタマゴが感じられない?そんなことは杞憂で、しっかりとしたタマゴはカレーとの相性も抜群。オムライス部分のタマゴはとろフワ系というよりはしっかり焼き系で、薄焼き卵に近い食感。それでいて、上に乗っている半熟卵がとろみと濃厚さでタマゴの味わいを主張してくれるので、食感も味もタマゴづくし。
しかも、カレーが主張しすぎないのにちゃんとスパイスを感じられるお上品な味。
すっごく美味しかったです。
こちらはソフトフランストースト。

タマゴはもう、言うまでもなく美味しいです。ふわふわ食感で、タルタルに近いような液状の食感(酸味はないです)、味わいは超濃厚です。
そして、ソフトフランスが、まあ美味しいこと美味しいこと。
前歯がグーッと刺さるようで、最後の最後にちょこっとだけもちっと抵抗があるような空気の含み方。この最後のもちっとしたところを噛みしめるときにふわっと香る小麦の風味もまた絶妙でした!
デザートはクラシックプリン。
クラシックと言うだけあり、硬めです。

クラシックプリンはカラメルがビシャっとしていることが多い気がしますが、こちらはカラメルはあまり主張しすぎない程度についてるくらいです。
食感はかなりもったりとしていて、クリーム感があります。スプーンで押すと少し残る感じがあるので、クレームブリュレとプリンの中間という感じですね。
見た目どおり、甘すぎず、食後のデザートとして食べやすい美味しさでした。
美味しかったです!
おみやげコーナーでは、あかねの虜ももちろん販売中!!
写真を撮り忘れましたが、パンもとても美味しそうに並んでました!!

山﨑さん、ご対応いただきありがとうございました!山﨑さんの鶏愛が溢れまくる社会科見学でした!!!
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