【いろいろtv_#46】インタビュアーのお仕事 魅力発見の極意

いろいろ社の「いろいろTV」はいろいろ社 代表の青木が気になる人に、いろいろなおはなしをお聞きするオンライン番組です。

第46回目は、ゲストに大田原裕希さんをお迎えして、インタビュアーのお仕事や普段の活動など、いろいろおはなしをお聞きしました!

目次

インタビュアーとしてのキャリアのきっかけ

大田原さん、本日はよろしくお願いします。まずは大田原さんの自己紹介からお願いします。

今日のタイトルにもあるとおりですが、普段は取材をさせていただいている会社で、いろえんぴつ株式会社の大田原裕希と申します。よろしくお願いします。

会社自体は北海道の旭川市にあり、普段住んでる家は東京です。

先日初めて福岡に行き、そこで青木さんとお会いして、今日!というご縁ですね。

はじめに当社の名前と似ていることもあり、「いろえんぴつ株式会社」の会社名について、お聞きしてもよろしいでしょうか。

はい!社名は、私の前職で感じたことを表現しています。

私は前職でも社長インタビューメディアをやってました。たくさんの社長さんとお話をする機会があったのですが、社長や広報の方が「これは普通です」「当たり前です」とおっしゃることがとても面白かったんです。当たり前とされていることが一番、会社や社長の魅力だってことに気が付きました。

私が独立したタイミングで、皆さんの当たり前を当たり前じゃないことだと色をつけて発信したい、という想いから「いろえんぴつ」を社名にしました。

社名はすぐに思い付かれたのですか?

あまり人に言ってないのですが、実は新卒の時の同期の子が考えてくれて、それを採用しています。初出し情報です(笑)

二人で相談して最終的にこれになったという感じですね。

前職の話をお聞きしてみたいです!前職でも社長の取材やインタビューをしていたということなんですが、大田原さんはずっとインタビューをお仕事にされてきたのですか?

インタビューをずっとしてきたわけではないんです。

ファーストキャリアは毎日テレアポをして飛び込み行くみたいな法人営業だったんです。

そうなんですね!

法人営業からキャリアがスタートしています(笑)

その後、スタートアップの企業に転職をして、広報をやらせていただきました。インフルエンサーの方なども一緒に関わるような会社だったので、いろいろとご意見いただいたりとかはあったんですが、ほとんどが自己流でした。

そして、前職のタイミングで初めてインタビューを仕事にし始めたので、まだ4年目くらいです。

初めてインタビューのお仕事をされるときはどうでしたか?

本当に思い出したくないくらいなんですけど、営業としてのクロージング的なトークの感じになってしまっていましたね。最初の頃は答えを誘導していたなっていうのが反省点です。

誘導ですか。

でも、その形だと、企業さんが話したいこととか、社長が伝えたいことの本質ではないなとも感じていました。

そして、10件、20件とインタビューを続けていく中で、やり方を変えようと思いました。話を引き出すというか、聞き方を変えないとと。

この放送を見ていただいている人方で、初期の頃にインタビューさせていただいた社長の方がいらしたら、「あいつ変わったな」って思うかもしれないです(笑)

誘導をしていたというのは、当時運営されていたメディアでアウトプットの型が決められていたから、ということですか?

アウトプットの型が決まっていたというより、会社としては、インタビューやメディアを通して、自社の商材を営業したいという想いが裏側にありました。

そのため、「この回答がないと商談に繋がらない」というようなものがあり、それに寄せないといけないという制約がありました。

営業メインでの対話から話し方を改善して、逆にお問い合わせいただいたり、ご紹介いただいたりといったことも増えました。

こうした経験を通して、インタビューのスタイルも変わったなと感じています。

僕も弘輝さんもインタビューの仕事をすることはあるのですが、大田原さんはインタビューの仕方はどうやって学んだのですか?

自己流でやってみて、というのがメインです。他には、YouTubeのインタビュー等を観て勉強もしました。

ビジネス系のチャンネルのインタビューや対談形式のものをひたすら見てました。

インタビューを始めた頃は緊張していましたか?

めちゃめちゃ緊張してました。

質問内容が決まっていても、「やばい。この5分で次の質問にいかなきゃ!」とか「この回答を引き出せていない」とか「これだと浅い、どうしよう?」とか。

最初の頃は緊張が相手にも伝わっていました。そして、「大田原さん、緊張しているよね」って言われていました。その空気が伝わるので、相手にも緊張させてしまっていたなぁと。

僕のインタビューとしてのお仕事デビューのお話をすると、webディレクターみたいな役割でインタビューに同席するだけのはずだったのですが、インタビュー当日にライターの方がぎっくり腰になって、急遽僕がインタビューをする、という感じでした。めちゃくちゃ緊張していました。終わったあとはぐったりしてしまい、帰り道のサービスエリアで仮眠を取るくらいでした。

それはやばい(笑)

これまでのインタビューで、すごく大変な思いをされたことなどはありましたか?

採用サイトの改修などでのインタビューですと、「アウトプットとしてこういう要素がないと採用サイトとして成り立たない」ということがありますよね。

同じように、メディアでも質問事項が決まっていて、その内容は絶対に聞かなきゃいけないっていうことがあったりします。サイト改修も、コンテンツ制作もその型を意識しないといけませんが、そもそも、それ通りに進行できないことがありました。こっちがボールを持てない状態というんですかね。

一時間丸々使ってるのに「うわ〜。これ記事にできるかな?」「終了の時間だけど、全然聞けてない」「もうこれ以上は無理だ。聞けない。」という感じで、終わったときに苦しくなるような体験はあります。

そういうときは、疲れもドッときますし、「うわ〜、これはもうダメだ」という想いが頭をずっとよぎるっていうのもあります。

それは相手の方が自由に喋られる方だったってことですか?

そうですね。自由に喋られる方だったときや、広報さんを通じてやりとりしていたもののインタビュー対象である社長にはメディアの趣旨が伝わっていない、というときなどですかね。

そういったときに初期の頃はコントロールができないことがありました。

200名以上インタビューをされたとのことですが、大田原さんのインタビュースタイルはどう変わりましたか?

変わった部分と変わらない部分があります。

変わらない部分としては、今日こうやって青木さんと喋ってる感じでインタビューするというスタイルは変わっていないと思います。

変わった部分としては、いろいろな社長と話すなかで、自分の中の知識の蓄積が増えていることですかね。同じ業界の違う社長とか、異なる業界の社長、異なる地域のことなど、他の取材で出た話題や他の会社の課題感をその会社にも聞いてみたり、ということをするようになりました。

「こうこうこういう課題があるらしいんですけど、どう思いますか?」とか「こんなときありましたか?」というのを聞いたりしています。

なるほど。インタビューを通じてネタがどんどん蓄積されていってるわけですね。

そうです。

知らないこととか実践してないことがほとんどで、最初は知識が浅いこともありますが、取材を通していろいろ聞けるようになってきました。

深掘り出来るようになってからは、場合によっては本当に取材の質が良すぎてどこをカットしたらいいんだろうみたいなときがあったりするほどです。

本当にありがたいことです。

自社メディア運営について

自社で取材記事のメディアとYouTubeも運営されていますよね。どういった意図で運営されているのでしょうか?

メインは「カラキャン」というwebメディアです。

地元の北海道旭川市が大好きなので、旭川市を知ってもらいたいというのが一番最初の想いです。なので、質問事項の中に北海道旭川市のイメージはありますか?っていうことを聞いているんですけど、やっぱり接点がないです(笑)

例えば、福岡の方だと北海道に行ったことないって方も結構いらっしゃるので、インタビューをきっかけに、私を通して、旭川市を知っていただきたいなと。それで、社員旅行とか家族旅行とか企業誘致につなげて、旭川市に来ていただきたいなっていう想いがあって取材をしています。

企業誘致ですか?

はい!

ありがたいことに、旭川市と一緒に今年の11月に東京と大阪で企業誘致を含む経営者交流会を開催できるくらいのところまでは来れました。

表向きには冒頭でお伝えしたようにいろいろな会社や社長の「当たり前」で良いところを皆さんにお伝えしていきたいと思ってやっているメディアです。

ただ、裏テーマとして、私の野望として、旭川への企業誘致というものがあります(笑)

なるほど!裏テーマ、良いですね!

YouTubeですが、せっかく全国に取材に行くなら、行った場所の何気ない日常を発信したいって思ってやっています。旅行Vlogでもないですし、日常を映したものなので、ある意味尖っていますかね。

インタビューをする大田原裕希がどんな人間なのか、どういうテンションなのかっていうのを見ていただけたらなとも思っています。ブランディング的な意味といえるかもしれません。

どうしてYouTubeを始めようと思ったのですか?

前職でも、インタビューをする動画を作ったこともあるのですが、せっかくいろいろなところに行くなら、動画にしておこう。と思ったというのが一番です。

動画の撮影の方法などは自己流で学ばれているんですか?

いえ、学んでもいないんです。

ただ、中学校時代の友人が動画の制作をしてくれていて撮影のアングルの指示出し、画作りについての指示出しなど、アドバイスをもらっています。友人と二人三脚でチャンネルを運営してるって感じです。

僕もちょっと大田原さんみたいなYouTubeをやってみたいな、という気持ちだけはありまして(笑)

やってください!

今後も取材に行ったりとか、仕事で行ったりしたところで、都度撮っていくのですか?

そうです。

多分、次は北海道一ヶ月みたいな感じの動画が上がると思います。

「こういうイベントあるよ」とか教えていただいたところに行ったりとか、機会があったら大阪行ってほんとの当たり前すぎる日常を撮ってとかっていう感じです。

基本は月に1本程度と思っていますが、月2本くらい出していたりするときもあります。自分のペースでのんびりやっています。

僕らの『いろいろTV』もそうですが、趣味というと少し違う気もしますが、やりたいことをやるって良いですよね!

もうやりたい放題やってるだけなんで、どっかでマネタイズ出来たら嬉しいな〜ぐらいです。

webメディアの方はどうですか?たくさんの社長さんのインタビューを掲載していると思いますが、どんな意図なのでしょうか?

前職のときは、集客のためとか、物を売りたいから、という目的で取材していたのですが、それがストレス過ぎて。

今はそういった目的ではなく、いろいろな社長に旭川を知って旭川に来てもらいたいという想いでやっているので、お会いした皆さんをお繋ぎする交流会なんかもやっていきたいなとも思っています。

最終的な着地を決めないままスタートしていますが、いろいろな良い商品や良いサービスがあり、素敵な社長がいるのであれば、自分を通して何か伝えられたらいいなっていう想いでwebメディアにしてます。

僕の個人的な考えなんですけど、それって一番いいメディアの作り方なのかなと感じています。やりたいからやっていることがそのままメディアになるというか。

ゲストについて

メディアを運営されていたり、広報支援をされているので、いろいろなメディアを見る機会も多いと思いますが、どんな感じで見られているのですか?

企業のメディア営業的なこともするので、いろいろなメディアを見ますが、ずっとお堅い話ばっかりされると興味が湧かなくなるんじゃないかなと思うときはあります。自分だけかもしれないですけど。

もっと面白いことをしたいなっていう気持ちもあって、出身地みたいなことも聞いたりしています。

何が正解なのか模索しながらですが、私もいろいろな媒体を拝見し、めっちゃ面白そうって思ったものがあったら、試しに次の取材で、その質問内容を真似して聞いてみるとかっていうのをこっそりやってたりしますね。

取材対象とする人はどうやって決めているんですか?

今のところは前職で取材に参加いただいた社長にもう一回ご参加いただいたり、その方から紹介いただいたり、メディアの読者の方が自身も取材を受けたいというご連絡をしてくださったりです。 メディアのために新規開拓する活動はしていません。ありがたい状況です。

インタビューを受けた方のご感想はどうですか?

「めちゃめちゃ旭川の話するじゃん」って言われる時もあれば、「なんか創業の時のこととか、もうだいぶ忘れてたな」とか、「自分の思考や、なんでこの事業をやってたんだっけ?っていうところを考えるきっかけになった」とはよく言っていただいています。

あとは、「緊張しないで済んだよ」って言っていただけるので、そこは割といい評価なのかなと思いながらやっています。

『いろいろTV』も結構そういったところがあって、緊張しないでお話をしていく中で、創業期のことを思い出した、なんていうご感想をいただくこともあります。同じですね。

私も、センドグループさんの回を拝見しましたが、すごくフラットな感じでお話していて、「初めてメディア出ます」みたいな社長でも全然大丈夫そうだなと思いました。たぶん、青木さんの引き出し方でめっちゃ喋れるだろうなって思いながら拝見してました。

なんかこのあとすごく喋りにくくなります(笑)
そういえば、弘輝さんに言われたんですけど、『いろいろTV』のゲストは、僕の興味の波というか、リズムというか、ジャンルごとに固まっている時があるらしいんですよね。興味があるジャンルを固めて聞いているみたいで、知りたい内容をタイムリーに聞いている、みたいなところがあるみたいです。

羨ましい。それめっちゃいいですね。

最近はどうですか?弘輝さん。
『最近の青木さんの興味はメディア関連ですかね。あとはちょっとずつですが、おそらく働き方関連に興味がシフトしてきているんじゃないかと。

全国を飛び回る働き方とクセ

大田原さんも面白い働き方をされていますよね。全国を飛び回られてるんで、どういう働き方されているのでしょうか。

まあとにかくコストがかかるんですけど(笑)

自宅は東京にありますが、この9月は2〜3日前に帰ったくらいで、あとはほぼ出かけているような状態ですね。正直、家をなくそうと思っているくらいです。

自宅にいない時のほとんどはサブスクで契約している全国のシェアハウスで過ごしています。北海道に帰れば実家があるので実家に帰るんですが、それ以外はほとんど地方に行っている生活です。

取材で動き回るため、ほぼホテルにもいないので、カプセルホテルに切り替えてコストを削減していますね。カプセルホテルにはだいたいオープンスペースもありますし、シェアハウスも同じです。Wi-Fiはあるので仕事はしやすいです。

あと、オープンスペースで交流したりすることもあります。たまに変な人に出会えたりするので、その出会いも楽しんだりもしています。

ただ、私は記事を書くときは一人にならないと書けないので。それが大変です。

そうなんですね。

記事を書くときだけは家に帰ります。

逆に言えば、この一ヶ月間は取材やセミナーのお仕事で北海道に帰ってたので、記事の執筆が全然進みませんでした。これは課題だなと感じています。

バックパッカーみたいな生活ですね。

そうです。そうです。めっちゃ言われます!

なんかYouTubeでキラキラ女子感を感じてましたが、とんでもないですね。キラキラ女子というよりは、なんかもう放浪者じゃないですか(笑)

いや、本当にそうだと思います。(笑)社長さんたちにも「ほんとにシェアハウスで大丈夫」とか「そのカプセルホテルで大丈夫」みたいな心配をされています。

でも、自分では、あまり気になっていないんです。意外と大丈夫だなっていう感じだったので。

私、全然キラキラしてないんですよ。いろいろなとこへ行ってるだけですね。

学生時代から放浪していたりという感じですか?

いえ、全然です。

なんなら今も一人で外食が今もできないんです。

ホテルに宿泊すると朝食にビュッフェとかついているとこあるじゃないですか。ああいうのも行けないんですよ。一人だとご飯全然食べれないんで、誰もいないところで食べるか、誰か一緒にランチに行きませんか?ってお誘いして誰かと食べたりしています。

へえー。

大学の時に一人外食できるようになりたいっていうのがあって、京都に二泊三日で一人で行ったんですけど、やっぱご飯食べれなくて。

ホテルに帰ってきて、一人でコンビニのおにぎり食べるみたいな。

それで、とにかく神社をひたすら回るっていうのを二泊三日やって帰ってきました。

カフェとかファストフードとかファミレスとかもだめなんですか?

最近やっとカフェとマックに行けるようになりました!

それ以外ほんとだめなんですよ。誰も自分のことなんか見てないんですけど、それでも人の目が気になって。

「あの人一人でご飯食べに来てる」って思われてるんじゃないかっていう謎のプレッシャーを感じて食べられないんですよね。

僕は出張に行ったときにはホテルの部屋で、そこの土地のものをいろいろ買い込んできて、一人で食べるのが好きっていう暗い趣味があるのですが、それに似てますかね。

全然暗くないと思いますよ。

大田原さんは人と話すのは好きなんですよね?

人と話すのはすごく好きです。

僕、自分がおじさんになったなあと思う瞬間があるのですが、いつのころか、出張行ってご飯を食べに行って、カウンターとかでお店の人と喋ったりとか、席の横にいる人と喋ったりとか、何気ない会話ができるようになったんですよね。歳をとるとできることなんですかね。

へー。それはすごく楽しみになります。

ちなみに弘輝さんはどうですか?
僕、1人で外食すると黙ってご飯食べてさっと帰るタイプですよ。
今の弘輝さんの発言にだいぶビックリなんですけど(笑)先日、山口県の長戸市に出張して一緒に夕飯を食べたとき、お店の人とめっちゃ喋って、大将と仲良くなって、メニューに載ってない珍しい蟹を出してもらったりしてたじゃないですか。なんなら僕と話すより大将と話すほうが多かった気もしますし。一人だとああいうことはしないんですか?
しないですよ。一人だと夕飯は牛丼チェーンとかの時もあるくらいです。
えー。そうなんですね。なんか、いろんなことが面白くなってきちゃってますが(笑)
大田原さんの一人でご飯食べに行けない感じとか、ちょっと共感します。

ああ、よかった。

私も誰かがいたら喋りますよ。

店員さんとも話すし、ライブとか行ったら隣の人に話しかけますもん。

非日常だと大丈夫なんですよね。

そうです。そうです。

出張でいろいろなところを周って美味しいものを食べる、というようなことは、知り合いを誘っていかないと行けない感じですか?

そうです。出張で最初に調べるものはご飯じゃなくて神社なんですよ。

ご飯に関しては、一緒に行っていただける方が何食べたい?って聞いてくださるんで、皆さんが予約していただいたお店に一緒に呑気に行くっていうスタイルです。

だから動画もご飯の動画がないのはそれが原因だったりします。

なるほど。

今後もご飯の動画が上がることはないと思います。ほとんど。

もし上がったら、私が成長したという証かもしれませんね(笑)

面白いですね。人のそういう話って。ちなみに、シェアハウスの共有スペースでご飯食べたりはしないんですか?

絶対しないです。人と話したりはしますけど、ご飯は部屋に入って食べます(笑)

こうやってインタビューとかでいろいろな方とお話をするのが日常じゃないですか。

だからかもしれませんが、そういう状況じゃないと人とのコミュニケーションを遮断しようとしちゃうんですよね。プライベートモードというか。

情報の消化方法

情報を消化する時間って大事ですよね。

そうなんです。

いろいろな方にお話を聞いてインプットしてるものをアウトプットしたり、自分の中で消化するための時間がないとだんだん溜まっていって同時にストレスも溜まっているかなって思います。

溢れちゃいますよね。

だから、取材が二時間続くとかは絶対しないようにしています。

一日に三件取材していた時もあったんですが、記憶に残らないんですよ。

もしくは、もうめっちゃ印象の強い社長さんのことだけが残ってしまって、他の二人のお話が薄まってしまったり。

そういう状況にこれまでなっていたので、今は一週間に入れても取材は3本まで、とか、一日に2本入れるなら間は2時間はあけてその2時間の間に取材内容で良かったところをXでひたすらポストだけして、一旦アウトプットしておくとかしています。

取材した後、次の取材までの間にすぐXでポストするんですか?

今まで聞いたことない話だったなというような感想とか、面白かったなとか。

これは記事には書けないけど、アウトプットしておきたいな、というようなこともポストしています。取材対象の名前を出さなければわからない情報だなっていうものがあれば、わからないようにポストしていますね。

社長が自分の地元の話をしていたけど、最後すごく楽しそうに喋ってたから、私もちょっとポストしとこうかなとか。そういうのもあります。

あと、社員さんに対して、「ここをこうだと思っている」「こういう不満があるんだよね」って取材のとき聞くこともあるんです。ただ、それって記事には書けなかったりするので、経営者の悩みとしてわからない程度にポストして。

あとで見返すと自分では、こういうことを聞いたなというような思い出すきっかけになったりします。別に誰のためでもないです。本当に自分のためだけにポストしています。

これをやると、自分的には消化できるんですよね。

人それぞれなんだなあと思ってたんですけど、僕の場合はそれは、キーワードですね。話を聞いた際に使われていた言葉で思い出したりします。話を聞いてわいた感情とかではなく、単語をきっかけにしてたりしますね。

私は感情的なのかもしれませんね。

こういうのって男女の違いですかね。

弘輝さんはどうですか?
僕は記憶力が弱くて覚えてられないんで、きっかけとかじゃなくて、もう全部書いちゃいますね。ずらずらっと。なのでXだと収まらないですね。せっかちなんで、すぐ書いちゃいますし(笑)

なるほどなあ。それもありですね。

Xでポロポロ出しておくのも面白そうですね。

面白いですよ。

たまに、なんかめっちゃハートがつくこともあって、そういうときは意外とこういう課題で悩んだり共感したりする人が多いんだ、って思ったりしますし。

そういうものは、次のインタビューの質問項目にしてたりもします。

なるほど。消化しつつ、世間に対してちょっとしたジャブみたいなのを打っているわけですね。なかなかあざといですね(笑)

聞いたものすべてをネタにしてるっていうのは嫌がられるかもしれないですけど、いろいろと参考にしています。

インタビューを受けた人は必ず大田原さんのXをフォローして直後のポストに注目したほうが良いですね(笑)

バレますね(笑)

この部分カットしときますか(笑)

大丈夫です!(笑)

インタビュアーのお仕事

インタビュアーやライターに憧れを持っている人って多い印象なのですが、そういう人たちに対しては、面白いよ、というのか、大変だよ、というのかだと、どちらですか?

どうでしょうね。

私の場合はライティングの記事でも、SEOをやっている記事とかではないので、そういう仕事だともしかしたら話は別かもしれませんが。

私としては楽しいからやってみなよ!というかなと思います。得られることも多いですし。

緊張感とかも大変ですけどね。

インタビュアーとして楽しく話をしている分には良いんですけど、ライターとしてライティングを行うタイミングでは全く自分の知らない業界や全然知らない言葉が出てきたときに、取材の中で聞ききれていないと調べ直したりします。そこがたまにしんどいときもあります。

なので、何にでも興味を持てない人は向いていないかもしれませんね。

そこさえクリアできれば、一次情報にしかない面白さやワクワクを感じられると思います。

どうしても興味が持てない話題ってごく稀にあると思うんですが、そういうときはどうされてますか?

本当にたまにあります。

全く興味わかない業界の話とか、全然興味わかないスポーツの話とか。

私だってもちろんあります。

でも、どうにかして、どこかに自分との共通点がないかなっていうのは探すようにしてます。それに、インタビュー中は気付かなくてもライティングのためのリサーチをしていく中で、知識が深くなっていくにつれて、自分との共通点を見つけられることもあったりします。

だから、とにかく共通点探しをして興味を持てるように努力だけはしてますね。

なるほど。極力自分事にしていく、という感じですね。

そうです。

逆にそういうのありますか?

そうですね。僕も自分との共通点を探してる気がします。
僕は多分態度に出ちゃってるんじゃないかと思います(笑)
あぁ、出ちゃうときありますよね。青木さんは(笑)
反省します。

いろえんぴつの向かう先

大田原さんが今後していきたいことなどを教えてください!

お仕事的には広報の代行をさせていただいたりとか、取材メディア運営したりとか、旭川市のセミナーをやったりとかっていうのをいろいろやっているんですけど、第一はやっぱり、旭川市を盛り上げたいっていうことです。

そのためにもカラキャンの掲載件数をまずは1,000社にしたいと思っていて、それを目指して取材しています。

とにかく数字で達成してみたい、というのが1つ目ですね。

そのなかで、何社かを旭川市に企業誘致できたらいいなって思っています。

そうしたら、やっていてよかったなって心から思えるかなと。

この放送を見た方でも、ぜひ取材をご希望いただけるのであれば、連絡ください!カラキャンのメディアサイトからでもいいですし、場合によってはSNSのDMでご連絡をいただいたりでも大丈夫です。

本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

〜第46回目の「いろいろTV」を終えた青木の振り返り〜

大田原さんにインタビュアーのお仕事について、いろいろお聞きした1時間でした。

と書いてみましたが、インタビュアーのお仕事についてではなく、いろえんぴつ社のお仕事や大田原さんの働き方について、いろいろ聞いてしまい、インタビュアーのお仕事についてはもっとお聞きできたのではと振り返っています(笑)

福岡でお会いした大田原さんも、Youtubeで観る大田原さんも、今日の大田原さんも話をされている印象が変わらず、明るくすごく興味を持ってもらっていると感じるテンションでインタビューされるので、インタビューされる方は緊張されずに気持ち良くいろいろ話されるんだろうと感じました。

インタビューのためにシェアハウスやカプセルホテルを放浪?!しながら、フットワーク軽く全国を周られるエネルギーが明るさにつながっているのではと勝手に想像しています。

情報の消化を大切にされているというお話はとても共感し、Xの活用や独りで籠もりたいというところは、自分とは異なる感性でとてもおもしろかったです(笑)

旭川に興味のある方、企業や商品/サービスを取材してもらいたい方、ぜひ、問い合わせをお願いします!